動物の息吹をキャンバスにのせて Mella Kirkby ”Charles and Hannah design” ① 写真よりもリアルなアート
“写真よりもリアルなアート”
それっていったいどういうことだろう?
僕も自分で書いていて少し不思議に感じるが彼女のアートと出逢うとそんな表現も自然としっくりきます。彼女の描く動物のアートは日々多くのペットロスで悩む人々のこころを救い続けているんです。
彼女の名前はMella Kirkby ニュージーランド人のアーティスト。
私がMellaのアートと出会ったのは2018年の3月末、ニュージーランドの南島にあるクイーンズタウンという小さな観光町のこれまた小さなアートセンターでした。
当時僕はアートセンターから道路向かいの建物で勤めていたので毎日の通勤途中アートセンターの前を通っていてそんな時見つけたのがこの看板。
かわいい猫の顔と僕の好きなNZの鳥の一種 ケレルの絵に惹かれ中を覗き込んだのがきっかけでした。
掛けられていた絵はどれも白無地のキャンパスに動物の顔の絵が描いてある。
なんという余白の贅沢使い。笑
動物が窓から中を覗き込んでいるような、不思議な作品。キリンやヒツジやイヌなどいろんな動物が好奇心旺盛そうな顔でじっとこっちを見てるんです。
みればみるほど愛らしく惹き込まれるこの作品の描き手に会って話しを聞いてみたくなって、受付の人に聞いてみるとその日は不在とのことだったので後日出直すことにしました。
次の日するっとアートセンターに入って周りを見廻すと優しい笑顔の女性が絵の前で他の来館者に説明をしてる。おそらくあの人じゃないか!なんとなく。タイミングを見計らいこちらから話しかけると、
「日本人ですか!?コンニチハー」
と気さくに返してくれました。どうやら日本の伝統文化にとても興味があり特に折り紙が好きだそうで。折り紙は人生と重なるところがあるのだそうな。まっさらな正方形の紙があり方次第で如何様にも形を書いていくところとかが。
シワがあっても伸ばせば飛べるし。
時々鼻っ面を思いっきり折られたり。
そんな彼女のアートの一番の特徴は、写真と見間違うほどの繊細で緻密な油絵。ほんと今にも飛び出してきそうなぐらい!
話を聞くとまずMellaはあの依頼を受けるとその依頼主から高画質のモデル(ペットや動物)の写真を何枚も頂く。そしてその写真をiPadを使い拡大し細部を事細かに確認しキャンパスに描き込んでいく。
毛の一本一本、その流れかた、毛色の特徴から癖までひとつひとつをとても丁寧に再現していくそうです。一匹一匹がかもし出す個性や大切なキャラクターを尊重し忠実に再現していきます。
一度塗っては乾かし、さらにまた色を重ねて何重にも色をのせていくことにより本物の動物のような立体感と深みがアートに生まれていくそうな。
はじめは動物が好きだからという理由で書き出したMellaのアニマルアート作品。
好きな人が描いているからこそ放たれる愛情や情熱やオーラが作品に写真とも実物とも違う息吹を吹き込ませ、結果それがペットロスなどをわずらうアニマルオーナーのココロを大きく救うことになったっていうのなんだか素敵過ぎた。
●Charles and Hannah designのInstagram page●
続く②では、クライストチャーチにあるMellaのアトリエに伺い更にバックグラウンドを掘り下げますー
お読み下さり有り難うございました。
続いてはこちら💁♂️
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