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2022年9月の記事一覧

9/16スタート!「ウォン・カーウァイ 4K」館内展開の紹介

とうとう始まりますね!ウォン・カーウァイ4K! 2020年に『花様年華』20周年記念として香港で5作品4Kレストア版が上映されると耳に入り、きっと日本でも…と公開を心待ちにしておりました。 気合い入りまくりのアジア映画好きスタッフ一同、 公開に向けて色々と準備をしましたのでご紹介させていただきます。 ①公開当時のポスター特別展示今回上映する5作品のうち、日本初公開時に当館で上映された下記4作品の公開当時のポスターを特別展示します。 『恋する惑星』 『天使の涙』 『ブエノス

失われた愛を求めて、誰もが「2046」へ向かう。ウォン・カーウァイ監督『2046』

2004年に公開された本作、日本からは木村拓哉が出演するなど、アジアのスターを集結させたウォン・カーウァイの新作とあって大変話題になりました。 私も当時は『欲望の翼』と『花様年華』と繋がりがあるらしい…程度の情報で観に行きました。 やっぱりトニー・レオンの演技! 『花様年華』のチャウを本作でも演じるトニー・レオン。 1962年と1966年のチャウは同じキャラクターなのに振舞いはまったく違います。 チャン・ツィイー演じるバイと初めて出会ったとき、足先から顔へ這うように移ってい

愛は、もうはじまっている。王家衛監督代表作『花様年華』

今回のウォン・カーウァイ4K、そもそもはこの『花様年華』制作20周年を記念して、監督自らが5作品をレストアするプロジェクトとして始動。 『恋する惑星』がウォン・カーウァイの名を世界に知らしめた出世作というならば、『花様年華』はカンヌ国際映画祭でトニー・レオンに主演男優賞をもたらせて(超納得!)、世界的名監督と呼ばれるようになった代表作です。 カンヌ主演男優賞受賞!トニーレオンまずはこの作品で第53回カンヌ国際映画祭の主演男優賞を獲得したトニー・レオンの演技でしょう! 『欲望

ウォン・カーウァイ4K『ブエノスアイレス』 「会いたい」の魔法 スタッフブログ 

みなさん、こんにちは。 先月レスリー・チャン出演の『花の影』を鑑賞して、改めてレスリーの存在は【永遠】だなと実感しました。『さらば、わが愛 覇王別姫』がとてつもなく好きな私にとって、チェン・カイコ―監督、コン・リー、レスリーの組み合わせで幸せな時間でした。幼い頃のトラウマを引きづりながら、もがき苦しむレスリー。抱きしめたかった。 今回シネギャラリーでレスリーに会える日が来るとは。。。 11月には『欲望の翼』でまた再会できます。 幸せですね。 本日は、『ブエノスアイレス』

ウォン・カーウァイ4K『天使の涙』  男女5人の恋と青春 スタッフブログ

みなさん、こんにちは。 WKW4Kの上映は楽しんでいただけていますか? 入退場時にみなさんがポスターやスチール写真をじっくりと見てくださっている姿に感動しております!! 等身大パネル置きたかったなーなんて。 本日は『天使の涙』をご紹介します。 いつもながら自由気ままに書いていますので、ゆるーく読んでください。 本作は、WKW4Kの5作品の中でも映像美でいったら一番なのではないでしょうか? とにかく、画面がおしゃれ。 超広角レンズを使用し、アップのシーンが多数あります。で

世界を変えるため大統領を目指した男には、存在も名前も知られていない「影」として生きた選挙参謀がいた――『キングメーカー 大統領を作った男』スタッフブログ

世界を変えるため大統領を目指した男には、存在も名前も知られていない「影」として生きた選挙参謀がいた――劇中の登場人物は例によって別の名前に置き換えられていますが基本的に主要な登場人物は全て実在の人物がモデルになっているようです。 キム・ウンボムは金大中、ソ・チャンデはその選挙参謀だった厳昌録(オム・チャンノク)。 大統領は下の名前こそ違うもののパク・キスであり、軍服を着た陣営の若手は全斗煥がモデル、また盧泰愚そっくりの人物も居れば、野党政治家には金泳三そっくりの人物がいる。

ウォン・カーウァイ4K『恋する惑星』ピュアで無垢な青春の一篇 スタッフブログ

その時、ふたりの距離は0.1ミリ 57時間後、彼は彼女に恋をした。その時、ふたりの距離は0.1ミリ6時間後、彼女は彼に恋をした――。ウォン・カーウァイ監督作品の『恋する惑星』。日本での公開年は1995年。 当時まだ日本の知名度は高いと言えなかったウォン・カーウァイ監督の名前を一気に知らしめた、伝説的な作品です。 刑事223号を金城武が演じ、彼が出会うバーの片隅で出会った金髪の女性を、ブリジット・リンが演じています。また、刑事633号をトニー・レオンが演じて、小食店で働く女性

21世紀になっても、人は戦争をしたいのです『ウクライナから平和を叫ぶ』スタッフブログ

『ウクライナから平和を叫ぶ』スタッフブログスロバキアの写真家ユライ・ムラヴェツ Jr.はユーロマイダン後の2015年4月、キーフから分離派(=親ロシア派)の支配地域のドネツクに向かう。行先でウクライナ人、ドネツクでの親ロシア派住民の双方に取材し、現地で暮らすさまざまな人々の生の声を記録したドキュメンタリー。 映画は2016年の製作で、既に6年が経過していますが、現在に続くウクライナ東部でのウクライナ―ロシア間の戦争が現地の人々にどのような変化をもたらしたのかを浮き彫りにして

2022/9/16より『ウォン・カーウァイ4K』上映開始!めまいがするほど艶やかでビビッドな世界へようこそ

2022/9/16(金)から、いよいよ『ウォン・カーウァイ4K』が上映開始です。 香港の名監督として名をはせる、ウォン・カーウァイ監督の作品、 『恋する惑星』『花様年華』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『2046』の5作品を静岡シネ・ギャラリーにて日替わりで上映いたします。 ウォン・カーウァイ監督の名前は聞いたことがあるけれど、作品を実際に観たことがないという方はまだまだ多くいらっしゃるのではないでしょうか。 かくいう私もいい年ですが、実は今回上映する作品を観たことがなく、