仕事について
私はNICUで看護師をしてました。コウノドリというドラマをみた人もいることでしょう。
早産で生まれた赤ちゃんのほか、心臓病であったり消化器の病気であったり、21トリソミー(ダウン症)といった染色体や遺伝子に関連する病気、正期産で生まれたものの一時的に呼吸状態が悪かったり仮死で生まれた赤ちゃんが入院することもあります。
体重が小さく生まれた赤ちゃんは、生まれた体重ごとに
低出生体重児 2500グラム以下
極低出生体重児 1500グラム以下
超低出生体重児 1000グラム以下
と分類されます。
早産の赤ちゃんであれば在胎週数(お母さんの妊娠週数)が長ければ長いほど、生まれた時の体重が大きければ大きいほど救命率が良くなります。(双子や三つ子の赤ちゃんなどの場合、在胎週数より更に未熟と考えます。)出産時の状態にもよりますが、私が働いていた病院では在胎24週以降の赤ちゃんは年々後遺症も少なく退院していくことが増えてきたと思います。在胎23週で生まれて退院していく赤ちゃんたちも増えました。
体重が300グラム無い赤ちゃんも担当させてもらうことがありました。退職してしまったため、見届けられませんでしたが退院したと聞きとても嬉しかったです。赤ちゃんたちの生命力の強さに励まされることが何度もありました。
小さい赤ちゃんたちが対象なので、私が働いていた病院では医師が採血しており技術を経験する機会が乏しかったり、点滴の作成も特殊だったり夜勤が多かったり…そんなデメリットもありましたが赤ちゃんたちの成長を家族と一緒に見守れたりとやりがいはありました。色々な家族がいることを学んだ場所でもありました。
夫の仕事との兼ね合いで続けるのは難しいと判断し退職して、専業主婦をしていますが時々あの頃のようにがむしゃらに仕事を したいと思うことがあります。