どうか安らかに[手紙]

 三浦春馬様
 いかがお過ごしでしょうか。

 私は、貴方が亡くなられたという一報を耳にしてから、心の騒めきが止まっていません。たぶん多くの人の心がそのような状態のままだと思います。

 それは、春馬さんがしっかりと生きてきて私たちに影響を与える存在だったということです。

 天国にいらっしゃるとして、現世に生きる人間から色々な思いを勝手にぶつけられて苦しいかもしれません。でも貴方は選択されたことを誇らしく思っていてください。
 それがあなたにとっての正解でした。

 生きることは誰にとっても苦しいことです。私たちのコントロールの及ぶ範囲なんて、ほんの僅かなのです。一度生まれてしまったら、水が流れるように終わるまで生きているしかありません。

 2,500年以上前からブッダという人が「生きることは苦しみだから、せめて心を平安に保てるように執着を捨てなさい」と布教していたくらいです。自分の生に対する執着を捨てられた貴方は、ほんとうの幸せに行き着いたのだと思います。

 また現世に戻りたくなったら、いつでも戻ってきてください。その時はその時の貴方にふさわしい場所が用意されるはずです。相変わらず生きることは苦しいと思いますが、きっと楽しいと思える瞬間もまた感じられると思います。

 また貴方に会える日を願って。

 いちファンより。

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