第12週*信じる心を取り戻す
いよいよこれで最後の週です。
第12周は、創造性の核心について学び、創作活動を妨げる最後の障害を乗り切ります。
起こるがままに任せる勇気
何かを創造するとは、自分の思い通りにアイデアを捻り出すことではありません。
創造性とは、物事をあるがままに受け止め、起こるがままに任せて、心の中から囁く声に逆らわず、信じることです。
しかし、私たちはなかなか自分を信じ切ることができません。
創造の際、私たちは良い作品ができるかどうか不安になってしまい、アイデアや作品を磨き上げるかわりにいじりまわす、ということをしてしまいます。
違うんです。想像とは自分の思い通りに作るのではないのです。
現時点での自分の技術や腕、実力、自分のテーマにあったアイデアが降りてくるのを待ち、一瞬のうちにアイデアを聞き、捕まえ、それを現時点での最善を尽くして表現することなのです。
自分の思い通りにしたいという傲慢さを捨て、今の自分の実力を受け入れ、ありのままの自分を信じて作品を作る。行動する。
「起こるがままに任せる」ということは、自分の中に満ちているものをアウトプットするということす。
それがアーティストウェイで育てた創造性であって、なにかを生み出すこと自体は創造性ではないのです。ましてや、無理矢理生み出すことを創造性と間違うことは本当に避けなくてはいけないことです。
閃きを待つ
多くの彫刻家が、木材なり、大理石なり、氷なりのなかにあるものを取り出してやればいいだけ、ということをあっさり言ってくれるんですが、これはご本人たちにとってはそうとしか言えないことだと思います。
頭と意識で作りあげる作品と、一瞬の閃きを捕まえた時に作り上げるものはまったく違うんですね。
閃きはものすごく抽象化され圧縮された情報で、電流のように一瞬でやってきます。それは言語化されないなんとなくのアイデアなのですが、それをうまくキャッチできるとその先が全然違います。
私たちは、閃きがあるタイプの人のことを「ゴールが見えてる」と言ったりするんですが、つまりゴールが見えているので手順がわかるんです。
適切な手順で進め、丁寧にプロセスを経ていくと、さらにより良いゴールが見つかるという良い循環に乗れると、非常に楽しく創造ができます。
閃きを待つ。閃きを受け止める。
この二つは訓練することができます。
自分の思考や感情に注意を払い、言語化し、自分自身に正直になること。
そのために著者のジュリアが薦めるモーニングページはとても有効ですよ。
感情を排水し、心を柔らかくして、閃きを待ち、捕まえましょう。
試練を回避し、逃げ足を早くする
この週で一番おもしろいのはここかも😆
私たちが何か大切なことをしようとすると、まるで見ていたかのように、決心を揺るがす事態がおこったり、問題が発生したりしませんか?
なぜか私たちは知らず知らずのうちに自分を試す試練を招き寄せてしまうようです。
明確な目的という盾と、決断という剣で逃げ足を早くし、試練を回避しましょう。
捕まらずに逃げることが大事ですよ。
口を滑らせないこと
私たちが自分の道を塞ぐ障害から逃れるためには、もう一つ、口を滑らせないことも大切です。
自分の足を引っ張る人、自分に冷や水を浴びせかける人に、自分のアイデアを話したり、手の内を明かすことはやめましょう。
自分の望みやアイデア、閃きは、自分の中で十分熟成させる必要があります。
閃きは一瞬でやってくることもありますが、それを運良く捕まえられたとしても、読み解き、形にするのに膨大な時間がかかったりします。
滴り落ちた水滴が鍾乳石を形成するように、少しずつやってくることもある。
アイデアや望みがまだ弱々しい時に疑い深い言葉を投げかけられると、すばらしい発想が萎んでしまったり、歪んでしまったりすることを忘れないようにしましょう。
ジュリアは、創造は神秘の闇の中で育つ、といいますが、アーティストチャイルドを大事にやさしく育てなければならないように、、アイデアや閃きもそっとしておかなければならない時があります。
自らを試す意地悪な試練から逃れ、冷や水を浴びせかけてくる人に捕まらないように、自分を大切に守る必要があることも覚えておいてください。
まとめ
第12週では、創造の核心であるアイデア・閃きと、それを守り育てるポイントを学びました。
アーティストウェイで実行してきたモーニングページ、アーティストデート、チェックインは、アイデア・閃きを訪れやすくするもの、そして読み解くための訓練でもあります。
アーティストウェイが終わった後も、モーニングページを続けてください。
モーニングページは自分自身の心の声との対話です。
自分との対話を自由に楽しみ、アイデアを招き寄せてください。
試練に気がつくためのアンテナにもなるはず。
というわけで、今週のワークが終われば12週のコースは終了です。
みなさま、あと少しお付き合いください🤗
お疲れ様です。
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