世界で一番厄介なものは先延ばし癖
世界で一番厄介なものってなんだろう。
不治の病、自然災害、豊かな生活には必ずまとわりついてくる環境問題、資本主義と社会主義のいつまでたっても終わらない争い・・・考え出したらキリがない。ただ、私にとっての世界で一番厄介なものは先延ばし癖だ。物心がついたころから締め切り直前にならないとやる気が起きない。時間が無くなって初めて取り組める。何なら最近は締め切りを過ぎてから始めることも多々ある。計画性なんて自分にはほとほと縁がない。
先延ばし癖の一番悪いところは、締め切り間際に大変になることや期限に間に合わないことなんかじゃない。あまりにも怠惰な自分が嫌になって、精神を病んでいくことだ。一度病んでしまうと本当にどうしようもない。
何か一つやるべきことがあるとする。怠惰な私は当然めんどくさくて先延ばしにする。締め切り直前になって取り組みはじめるものの、やっぱり短期間で仕上げるのは大変で、「やるべきこと」に対する印象が悪くなる。そうするとさらにやる気がなくなって、別の「やるべきこと」も先延ばしにする。これも何とか終わらせるけれど、終わったころにはもっとやる気がなくなる。これを繰り返していると、「やるべきこと」に着手するのが怖いと感じるようになる。すると、事前に終わらせるということがほぼ不可能になって、先延ばすことしかできなくなる。こうなるともう終わり。何をやるにしても「怖い」という思いが先行するし、何より自分が嫌になる。この負の連鎖から抜け出さなければと思っても、着手することが怖くてもう何もできない。
世界で一番厄介なものというとどう考えても大げさだけど、それでも私を一番苦しめているのはやはり先延ばし癖だと思う。自分が情けなくなって時に死にたくなる。直さなきゃっていう意識はもちろんある。直そうと努力をすること自体を先延ばしにしてるけど。ビルゲイツでさえも先延ばし癖を直すのに数年かかったらしいしので、本気で直そうとすると相当な覚悟が必要だと思う。うーん、めんどくさい。
何はともあれ「先延ばし癖」が世界で一番の敵に見えるなんて、なんて幸せな人生なんだろう。