能天気なサレ夫
妻が不倫を始めると当然だが家を空けることが多くなる。そうすると必然的に子供の面倒は自分が見ることになる。
面倒を見るとは言っても、小学生ともなれば、何から何まで手取り足取り手伝わなければいけないようなことはないので、全然面倒ではない。
むしろ、一緒に簡単な食事を作ったり、外食へ行ったり、触れ合いを楽しんでいた。
妻が不倫に勤しんでいるとはつゆ知らず、子供と遊ぶ時間が増えてちょっと嬉しかった気すらしていた。
子供は妻の変化に気付いていたのだろうか。少なくともこのころの自分は全く気付いていなかった。
平和はずーっと続くものだと思っていた。そう、このころはまだ自分は幸せの最中に居た。