「好き」がある人が羨ましい

「ちっちゃい頃から天体が好きで」
「数学めっちゃできて」
「メイクだけは得意で」
「祖父が職人だったので〇〇について興味を持って」

テレビやSNSに出てくる人々が「好き」や「得意」を告白するたびに、私はどんどん卑屈になる。

どうして私には「好き」がないんだろう

勉強は普通にこなしてきて、
化粧も適当にやって、
親戚関係にも大した特色がなくて、
「得意なことは何ですか」ときかれても
「寝ること」「食べること」「歌」と言った無難な言葉をこれまで何度も何度も並べてきた。

大学生活だって電車に乗って往復するだけの日々。
ボランティアに参加したり、バイトをしたり、部活に入ったり、ゼミに真面目に取り組んだりしているけど、どれも口にするほどの「好き」や「得意」にはなり得ていない。

大学2年生のいま、ESやインターン申込のformsの
「あなたが学生時代に力を入れたことは何ですか?」
という質問に苦しめられる。

こんな世の中で生きてきただけ評価してくれよ。
店員さんへの態度に気をつけてるだけで評価してくれよ。
人を思い遣って生きてるだけで評価してくれよ。

そう言いたいけど、この質問が求めているのは「部活に積極的に取り組んだ」とか「リーダー的役職に就いた」とか「インターンに行った」とか「留学に行った」とかそういうことなんだろう。

わたしもそう書けるようになりたいと思って色々やってきたけどどれも別にハマらなかった。

私も
たまたま英語の本に熱中したり、
たまたま医者に興味を持ったり、
たまたま参加した活動で起業に興味を持ったりしたかった。

私が得意なことなんてこうやって文字に自分の卑屈な気持ちを書き起こすだけなんだ。

なんてことをかれこれ10年考えてきたけど、いまだに結論が出ない。

同じように悩んでる方はいらっしゃいますか?



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