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その服、どこで買うか?誰から買うか?


マシュマロにとっても素敵なお買いものエピソードが届いた~~!!!

最高のお買い物体験だし、この1通からマシュマロ主さんのファッション愛が伝わってきてすごく幸せな気持ちになりました。ありがとうございます…!

お買い物をする上で『”誰から買うか”ということも大切な要素』という点にすごく共感したのでnoteをしたためることにしました。

私は常々、ファッションは体験だと思っています。”似合う”を見つけたり、トキメキを感じたり、時には”似合わない”を知って落ち込んだり…。ネットショッピングは便利だし、ネットショッピングにしかない良さと楽しさがあるんだけど、お店でああでもない、こうでもないと言いながらお買い物をする時間は何物にも代えがたい。もちろんお買い物そのものも楽しいし、ファッションという体験を通して、「今はどんな気分?何が可愛いと思う?」「今の自分に本当に似合うスタイルって?」と自分自身を理解し、アップデートしていくということが好きなんだと思う。

そんなこともあってか、友人からファッションについての相談を受けることもしばしば。
休職中の友人Kくんから「外に出たくなるような服を選んでほしい」と言われたり、

「モテたい、でも服選びは面倒くさい」という友人・佐藤(仮)の服を選んだり。

(女友達は皆自分のスタイルを確立し切っていることもあり、すべて男友達からの相談なのも面白い…)

そんな私が、友人たちを必ず連れて行くお店があります。

大阪・北堀江にあるセレクトショップ「Courier」。

古着やブランドアーカイブ、他では見ないようなブランドのセレクトもあって、内装から何までとにかくハイセンスなお店。オーナーの東野さんはMaison MargielaやCOMME des. GARCONSなどのデザイナーズブランドからSupremeのようなスケーターブランド、そして古着に至るまで様々なジャンルを通ってこられた方。

私は友人たちを初めてCourierに連れて行く際、必ず前もって伝えることがあります。

「めっちゃ怖いけど、大丈夫だから…」

そう、東野さんは長身で体格もしっかりしていて、口数の少ないクールな方。その圧倒的な存在感に大体の人は気圧されるのです。

ではなぜ、これからファッションに挑戦しようという友人をCourierに連れて行くのか。
セレクトされているアイテムが最高なこと、良心的な価格であることはもちろんですが、東野さんのファッションへの向き合い方をとても尊敬しているから。

Kくんを初めて連れて行った時、とにかくビッグサイズのミリタリーカーゴを探していると伝えると、「それならM-65ですね。古着だと今かなり価格が高騰しているので、〇〇の通りにあるミリタリー専門店が出しているオリジナルのものであれば予算内で買えると思います」と他店舗の情報を教えてくださったり、他店舗で買ったデニムの裾を「業者に裾上げを依頼する場合はシングルではなくダブルの〇㎝と伝えた方がイメージ通りの仕上がりになります」と言って理想の丈に安全ピンで仮止めをしてくださったり…。

「自分がお洒落をすることがどうにも気恥ずかしい」と今まで一歩を踏み出せなかった友人Nくんを連れて行った時もすごかった。

Nくんは強めの天然パーマ。でも今回ストレートパーマをかけたりせず、そのままでアップデートしたいという希望でした。それを東野さんには全く伝えていなかったにも関わらず、「僕も強めの天然パーマなんですけど、ストレートパーマをかけなくてもサイドをタイトに締めるだけでかなり変わりますよ。ただ仕事の都合などで難しい場合は、ハットがおすすめです」と即座にバケットハットを提案。
現状把握解決策の提案が的確かつ早すぎてたまげた…。

私は東野さんはもう覇者なんだと思っていたんです。
ファッションを完全にマスターした、ファッション界の覇者だと…。

だから先日、買い付け時のエピソードを聞いた時には本当に驚きました。


東野さん「ファッションはムードでありカルチャーだから、ロサンゼルスに買い付けに行くと馴染めていない自分に気付く。だから現地で服を買い足して、着替えるんです。そしてまた日本に戻ってきたら、少しずつ日本に馴染むように着替えていく…。僕は自分のスタイルなんて確立していない。確立していないからこそ、廃れないアイテムをセレクトできるんだと思います」

思わず「竹じゃないですか…」って言っちゃった。竹って”しなる”んですよね。強風が吹いたらぶおんぶおんとしなって、たわむんだけど、折れない。「自分」はタイミングと環境次第で変わって良いし、”変われる”というのは強さなんだと気付かされました。

ファッションってこういうものなんですよ、これがお洒落なんですよ、って教えてくれるお店の存在も、きっとある人にとっては大事なんだと思う。でも、あえて正解を持たず、ずっと模索し続けている東野さんだからこそ、これから一歩踏み出そうとしている人、自分を変えたいと思っている人の気持ちがわかるんだと思う。

だから連れて行った友人たちも皆「そろそろCourier行っとく?」なんて逆に誘ってくれるくらい、Courierと東野さんのことが好きになるんですよね。

東野さんが「”伝える”ことができたら、服は勝手に売れていくはずなんです」と仰っていたけど、本当にそうだと思う。
私は友人にその場の空気に呑まれて買うことがないように、必ず一度カフェなどを挟んで、本当に欲しいかどうかを考えてもらってからもう一度お店に戻るようにしているんですが、皆キラキラした顔でお買い上げしてるもんな…。
きっとマシュマロ主さんのお店の方も”伝える”ことができる素敵な方だったんだろうなあ。

さて、来月は「マッチングアプリに初挑戦する先輩」の服を選びに行くぞ~~~!


Courierでお買い物をしてご満悦な1年前の私


皿 割子



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