SESの賞与(ボーナス)のカラクリを徹底解説!!闇もちょっとあるよ!
はじめましてこんにちは、サラワン@元SES現メーカ勤務兼業投資家です!
今回は技術派遣であるSESの賞与(ボーナス)事情をお話ししていきたいと思います。
求人情報などでは「賞与:2.0ヶ月」や「期末賞与有り」など、結構景気の良いことが書かれていますが意外と闇があります(汗
実を言うと私が上場企業の正社員SESから転職した理由の一つでもあります。
■SESの賞与(ボーナス)の計算方法
結論から言ってしまいますと、SESの賞与(ボーナス)は「基本給✖️nヶ月」です。
「月収✖️nヶ月」ではありません。上手いことやりますよね(怒
それぞれ、基本給175,000円と月収250,000円を例にした時に、どのくらいの差が出るのかを計算してみましょう。
・基本給✖️nヶ月:175,000円 ✖️ 2ヶ月 = 350,000円
・月収✖️nヶ月 :250,000円 ✖️ 2ヶ月 = 500,000円
結果、約150,000円の差となります。結構変わりますよね。
1年間で2回と考えると2倍の300,000円になります…。
■SESの月収の内訳
ここで「基本給」と「月収」の関係を見ていきましょう。
平均的なSESの月収は大体、以下の通りです。
総給与(250,000円) = 基本給(175,000円) + 常駐手当(25,000円) + 残業代(35,000円) + その他手当て(15,000円)
この基本給以外の項目は、残念ながら賞与(ボーナス)の計算には使われません。
「常駐手当て」ぐらいには掛け算に加えても良いと思うんですが、これがSESを使う側の都合のズルい所の1つであります。
■「常駐手当て」という名の雇用側の甘え
「常駐手当て」は「SESが常駐出来ない状況」に対する雇用側のリスクヘッジであります。
もし、「常駐手当て」を基本給に加えた場合、SESを遊ばせてしまうと雇用側は「常駐手当て」分、単に出費になってしまいますからね。
では、「SESが常駐出来ない状況」の責任は誰にあるのでしょうか。
・SESの能力が足りないから案件が決まらない
・営業の単なる力不足で案件が決まらない
・単価が高過ぎて案件が決まらない
・景気が悪くて案件自体が少なくなり案件が決まらない
もちろん、SESに責任があるケースもありますが全てではありません。
しかし、雇用側は上記のリスクを「常駐手当て」という形で全てのリスクをSESに背負わせようとしています。
「客先に常駐しない時は常駐手当てが減る」は一見、筋が通っているような気もします。しかし、これは雇用側の甘えであって「常駐手当て」などと分離せず、全て「基本給」に含めるべきです。
■とあるSESのケース
私のケースですが、基本給は最終的には「200,000円」ぐらいまで行きました。
入社時に提示された賞与(ボーナス)の係数は「2.5ヶ月」です。
想定どおりであれば1半期辺りに500,000円、年間で1,000,000円ぐらいです。
この辺まで貰えていればそこまで文句もないのですが、現実は違いました。
1半期:300,000円 = 200,000円 ✖️ 1.5ヶ月
年間 :600,000円 = 300,000円 ✖️2回
なぜ、ボーナスの係数がこんなに低いのか?
雇用側の言い分は以下の通りでした。
・リーマンショック/3.11の影響がまだ残っており全社的に業績が回復出来ていない
2013年にこれを言われた時、私は転職を決意しました。
上場している会社でさえこの体たらくです。
SESの責任はスキル不足などで客先に常駐出来ないことだけであり、会社の業績や景気動向、客先案件縮小に関しては雇用側が責任を負うべきです!
■まとめ
ということで、SESの賞与(ボーナス)のカラクリを色々と記載してきました。
雇用側が負うべきリスクをSESに負わせる、何とも都合が良いビジネスモデルと思います(怒
今現在、就活/転職をされている方々は、コロナショックの影響もあり大変厳しいことと存じます。
しかし、安易にSESの道に進んでしまうと、長い間尾を引いてしまい御自身が不利になる一方です。
どうか慎重な御判断で行動していただきたく存じます。
本記事が一人でも多くの方々の生活の向上に役立っていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回以上となります!
▼リーマンショックで起きたSESの闇(給料7割/自宅待機/無意味研修)の話
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