きょうだいゲンカが激しすぎる!ときの対策あれこれ
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我が家だけ?ではない
きょうだい喧嘩が激しい、というご相談、実はとっても多い。
他の家庭と比べられないから、どこもこんなもんかなぁと流してしまいやすい。
でもあまりにも毎日同じ展開で、同じことで怒り怒られ、みんなウンザリ。。
というときは、やはりちゃんと考えてみる必要があると思います。
でね、実は、
むやみにイザコザが起きない工夫、あるんです。
発達がちょっとアンバランスなタイプに特に有効ですが、
そうでなくても、万人に効果あり。
そう、子ども同士だけでなく、大人にも使える。
人間の心理や行動って、
子どもだから、大人だからって、そう変わらないんだ。
ではさっそく。
①持ち物、スペース(場所)を分ける。
①持ち物、スペース(場所)を分ける。
⇒各自の名前をタンスの引き出しに書いて、そこに仕分けする。
靴や洋服、カバンを置く場所を、ひとりひとり、きちんと分けて明記する。
家族間で共有している物やスペースって、あいまい。
だから、ひとりひとりの場所をつくってあげる。
そうするとね、子どもたちは何を感じるかというと、
家族のなかで、自分の居場所がある。
僕/私は家族の一員で、かつ大事にされている、と感じられる。
自分の物やスペースを守られているって、とっても大事です。
②お互いが視野に入らないよう、部屋を仕切っておく。
②お互いが視野に入らないよう、部屋を仕切っておく。
⇒三段ボックスや本棚を、衝立がわりにしたり、机の向きをお互い背を向けるように配置するなど。
特段、用はなくても、相手が視野に入るとついつい、ちょっかいをかけたくなるのが、きょうだい。
視野に入る/入らないって、
やってみるとわかるけれど、絶大な効果あり。
個別に過ごせるスペースは、ほんとに狭くても構いません。
大きな段ボールを開いて、仕切って、を必要なときに登場させて、ついたてにするだけでも、
不思議と、家庭内に静寂が訪れるひとときが出てきます。
③時間差で、おもちゃやゲーム、テレビを交代で使う優先権を持たせる。
③時間差で、おもちゃやゲーム、テレビを交代で使う優先権を持たせる。
⇒一緒に使うって、歳が近くても、離れていても、それなりにムズカシイ。
おもちゃ、ゲーム、テレビなど、取り合いになりそうなものに関して、
1日や1週間の時間割りを作る。
各自が、この時間は自分に優先権がある、と思うと、
守られている安心感から、逆に心が広くなって、
自分の優先時間だけど、ゲーム一緒にしていいよ、とか、お互い仲良く共有して遊ぶ姿が出てくることもよくあります。
もちろん、テレビ時間に、ママやパパの優先時間も含めてOK
④おやつを渡す順番を考慮する
④おやつを渡す順番を考慮する
⇒何気なく、渡しているおやつや食事。
一番アピールの強い子どもから渡さないと、場が静まらない、、ということはあると思います。だいたい、下の子から渡すことが多いかな?
で、
ここでも、大事なポイントが。
もし上の子が遠慮がちとか、いい子ちゃんタイプ、頑張りすぎる察しすぎるタイプなら、
おやつを渡すとき、まず一番上から。
お兄ちゃんから先よ、だと下の子を刺激することになって、よけいに場が荒れる(笑)ときは、わざわざ言わなくてもOK。
そっと、その子とママだけで、あなたに最初に渡すね、という気持ちが伝われば。
自分がお兄ちゃん/お姉ちゃんで、
ママから大事にされている、頼りにされているという気持ちが、
この一番に渡される、という行動から伝わって、後々効いてくる。
下の子にとっても、実は大事な学びがあって。
『少し待つ』ということ。
ちょっと待つ、ということができなくて、
通っている園や、地域の公園などで困る場面があるタイプの子どもにとっては、
こうして、
家庭内で、ちょっと待つ場面を意図的に設けることで、
望ましい経験を重ねることができる。
ちょっと待つ、ことができると、
きょうだいゲンカもそんなにすぐ、ヒートアップすることはなくなるから。
⑤ケンカを『おしまい』にするルールを、前もって決めておく。
⑤ケンカを『おしまい』にするルールを、前もって決めておく。
⇒子ども同士だと、終わりたくても興奮してしまって、自分たちだけでは終われない。
例えば、これを唱えたら、もうそれ以上は追い詰めない、追い掛けない、手をださない。
そんな、うちの家族だけで通じるような、マイルールを作っておく。
簡単に「ストップ」でもいいし。
もしくは、このエリア(トイレとか)に駆け込んだら、自動的に終わる、とか。
ママが終わらせたいときは、
例えば10秒カウントダウンの音声を流してもOK。
これが聞こえたら、あと10秒でおしまいにするんだなと、心の準備ができる。
⑥日頃から、それぞれの発散方法を決めておくこと。それを家族で共有しておく。
⑥日頃から、それぞれの発散方法を決めておくこと。それを家族で共有しておく。
⇒家族メンバーそれぞれに、『取説』を掲示しておく。
例えば、
絶対してほしくないこと
(例 テレビ見ているときに、後ろから急にくすぐられたくない、とか(笑)。ささやかなんだけれど、相手にとっては愛情表現のつもりだったりするし。行き違い、を失くすことが大事)
逆に、
これをされるとすごく嬉しいこと。
両方ね。
お互いに、うっかりケンカをふっかけることの防止や、
仲直りしたいときに、相手にしてあげると喜ぶことがわかる。
ええ、ぜひ貼り出して、そして変更があったときは、ちゃんと知らせる。
結構、効果あります。
⑦日頃から、体や気持ちの状態を振り返るやりとりをする。
⑦日頃から、体や気持ちの状態を振り返るやりとりをする。
何もすることがないと、ついつい始まるきょうだいケンカ、というものもあります。
また、
ちょっとイライラしているときに、いつもならスルーするのに、ついつい、始めちゃうケンカもあります。
でね、
日頃から、自分の気持ちや体の状態を振り替える、ということを、
幼児期から始めておく。
表情のイラスト3択で、
体が
『疲れている』
『普通』
『元気いっぱい』
という程度分けをするだけでもOK
イラスト付きなら、年少さんからでも選べます。
幼児期は、だいたい体の疲れや、空腹、眠気から機嫌が悪くなるから、
気持ちの持ちよう、というより、きちんと体のケアをしてあげる。
気持ちの状態も同じ。
イラストで
『イライラ、がっかり、怒っている』
『普通』
『うれしい、楽しい』
自分の気持ちや体の状態ってね、
把握するためには、
ある程度の言語力が必要なのです。
大人でも、把握がムズカシイでしょう?
子どもだとなおさら。
日頃から、何もない穏やかに過ごしている時から、
こうしたインタビューをちょくちょく挟んでおくと、
自分で自分を振り返る力がちょっとずつついてきます。
これが、気持ちと行動のコントロールにつながって、
ケンカを防いだり、始まっても早々に終えられる力になります。
子どもって、自分のしたいことをどんどん要求するタイプでも、
自分の気持ちや行動を振り返る力が弱い子が、たくさんいます。
⑧おやつを半分こして、食べる。
さて、これで最後です。
ケンカのあと、ちょっと気まずくなった雰囲気を解消するには、
老若男女共通、
ええ、世界共通、
一緒に美味しいものを食べるのが一番!
⑧おやつを半分こして、食べる。
これはんぶんこして食べてね、と渡す。
それもちょっと雰囲気的に難しいときは、
ママのおやつをそれぞれに分けてあげてもOK
ママからおやつを分けてもらうって、
(あえて)無言での手渡しでも、
やっぱり気持ちが伝わるもので。
和むんだ。
①~⑧まで挙げました。
やっぱりね、そのケンカ真っ最中のときにできることってあまりなくて、
事前にどんな土台作りをしておくか、がめっちゃ大事です。
そして、環境設定や気持ちや行動のコントロール、コミュニケーションなど、
いろんな視点から状況改善アプローチはあります。