見出し画像

きょうだいゲンカが激しすぎる!ときの対策あれこれ


⬆️インスタライブ&YouTubeもどうぞ。


我が家だけ?ではない

きょうだい喧嘩が激しい、というご相談、実はとっても多い。

他の家庭と比べられないから、どこもこんなもんかなぁと流してしまいやすい。

でもあまりにも毎日同じ展開で、同じことで怒り怒られ、みんなウンザリ。。

というときは、やはりちゃんと考えてみる必要があると思います。


でね、実は、
むやみにイザコザが起きない工夫、あるんです。

発達がちょっとアンバランスなタイプに特に有効ですが、
そうでなくても、万人に効果あり。

そう、子ども同士だけでなく、大人にも使える。

人間の心理や行動って、
子どもだから、大人だからって、そう変わらないんだ。

ではさっそく。


①持ち物、スペース(場所)を分ける。


①持ち物、スペース(場所)を分ける。

⇒各自の名前をタンスの引き出しに書いて、そこに仕分けする。
靴や洋服、カバンを置く場所を、ひとりひとり、きちんと分けて明記する。

家族間で共有している物やスペースって、あいまい。

だから、ひとりひとりの場所をつくってあげる。

そうするとね、子どもたちは何を感じるかというと、
家族のなかで、自分の居場所がある。

僕/私は家族の一員で、かつ大事にされている、と感じられる。


自分の物やスペースを守られているって、とっても大事です。

②お互いが視野に入らないよう、部屋を仕切っておく。

②お互いが視野に入らないよう、部屋を仕切っておく。

⇒三段ボックスや本棚を、衝立がわりにしたり、机の向きをお互い背を向けるように配置するなど。

特段、用はなくても、相手が視野に入るとついつい、ちょっかいをかけたくなるのが、きょうだい。

視野に入る/入らないって、
やってみるとわかるけれど、絶大な効果あり。

個別に過ごせるスペースは、ほんとに狭くても構いません。

大きな段ボールを開いて、仕切って、を必要なときに登場させて、ついたてにするだけでも、
不思議と、家庭内に静寂が訪れるひとときが出てきます。


③時間差で、おもちゃやゲーム、テレビを交代で使う優先権を持たせる。


③時間差で、おもちゃやゲーム、テレビを交代で使う優先権を持たせる。

⇒一緒に使うって、歳が近くても、離れていても、それなりにムズカシイ。

おもちゃ、ゲーム、テレビなど、取り合いになりそうなものに関して、
1日や1週間の時間割りを作る。

各自が、この時間は自分に優先権がある、と思うと、
守られている安心感から、逆に心が広くなって、
自分の優先時間だけど、ゲーム一緒にしていいよ、とか、お互い仲良く共有して遊ぶ姿が出てくることもよくあります。

もちろん、テレビ時間に、ママやパパの優先時間も含めてOK


④おやつを渡す順番を考慮する


④おやつを渡す順番を考慮する

⇒何気なく、渡しているおやつや食事。

一番アピールの強い子どもから渡さないと、場が静まらない、、ということはあると思います。だいたい、下の子から渡すことが多いかな?

で、
ここでも、大事なポイントが。

もし上の子が遠慮がちとか、いい子ちゃんタイプ、頑張りすぎる察しすぎるタイプなら、

おやつを渡すとき、まず一番上から。

お兄ちゃんから先よ、だと下の子を刺激することになって、よけいに場が荒れる(笑)ときは、わざわざ言わなくてもOK。

そっと、その子とママだけで、あなたに最初に渡すね、という気持ちが伝われば。

自分がお兄ちゃん/お姉ちゃんで、
ママから大事にされている、頼りにされているという気持ちが、
この一番に渡される、という行動から伝わって、後々効いてくる。


下の子にとっても、実は大事な学びがあって。

『少し待つ』ということ。

ちょっと待つ、ということができなくて、
通っている園や、地域の公園などで困る場面があるタイプの子どもにとっては、

こうして、
家庭内で、ちょっと待つ場面を意図的に設けることで、
望ましい経験を重ねることができる。

ちょっと待つ、ことができると、
きょうだいゲンカもそんなにすぐ、ヒートアップすることはなくなるから。



⑤ケンカを『おしまい』にするルールを、前もって決めておく。

⑤ケンカを『おしまい』にするルールを、前もって決めておく。
⇒子ども同士だと、終わりたくても興奮してしまって、自分たちだけでは終われない。

例えば、これを唱えたら、もうそれ以上は追い詰めない、追い掛けない、手をださない。

そんな、うちの家族だけで通じるような、マイルールを作っておく。

簡単に「ストップ」でもいいし。
もしくは、このエリア(トイレとか)に駆け込んだら、自動的に終わる、とか。

ママが終わらせたいときは、
例えば10秒カウントダウンの音声を流してもOK。
これが聞こえたら、あと10秒でおしまいにするんだなと、心の準備ができる。

⑥日頃から、それぞれの発散方法を決めておくこと。それを家族で共有しておく。


⑥日頃から、それぞれの発散方法を決めておくこと。それを家族で共有しておく。

⇒家族メンバーそれぞれに、『取説』を掲示しておく。


例えば、
絶対してほしくないこと

(例 テレビ見ているときに、後ろから急にくすぐられたくない、とか(笑)。ささやかなんだけれど、相手にとっては愛情表現のつもりだったりするし。行き違い、を失くすことが大事)

逆に、
これをされるとすごく嬉しいこと。

両方ね。

お互いに、うっかりケンカをふっかけることの防止や、

仲直りしたいときに、相手にしてあげると喜ぶことがわかる。

ええ、ぜひ貼り出して、そして変更があったときは、ちゃんと知らせる。

結構、効果あります。


⑦日頃から、体や気持ちの状態を振り返るやりとりをする。

⑦日頃から、体や気持ちの状態を振り返るやりとりをする。

何もすることがないと、ついつい始まるきょうだいケンカ、というものもあります。

また、
ちょっとイライラしているときに、いつもならスルーするのに、ついつい、始めちゃうケンカもあります。

でね、
日頃から、自分の気持ちや体の状態を振り替える、ということを、
幼児期から始めておく。

表情のイラスト3択で、
体が
『疲れている』
『普通』
『元気いっぱい』
という程度分けをするだけでもOK
イラスト付きなら、年少さんからでも選べます。

幼児期は、だいたい体の疲れや、空腹、眠気から機嫌が悪くなるから、


気持ちの持ちよう、というより、きちんと体のケアをしてあげる。

気持ちの状態も同じ。
イラストで
『イライラ、がっかり、怒っている』
『普通』
『うれしい、楽しい』

自分の気持ちや体の状態ってね、
把握するためには、
ある程度の言語力が必要なのです。

大人でも、把握がムズカシイでしょう?

子どもだとなおさら。

日頃から、何もない穏やかに過ごしている時から、
こうしたインタビューをちょくちょく挟んでおくと、
自分で自分を振り返る力がちょっとずつついてきます。

これが、気持ちと行動のコントロールにつながって、
ケンカを防いだり、始まっても早々に終えられる力になります。

子どもって、自分のしたいことをどんどん要求するタイプでも、
自分の気持ちや行動を振り返る力が弱い子が、たくさんいます。

⑧おやつを半分こして、食べる。


さて、これで最後です。

ケンカのあと、ちょっと気まずくなった雰囲気を解消するには、
老若男女共通、
ええ、世界共通、
一緒に美味しいものを食べるのが一番!

⑧おやつを半分こして、食べる。

これはんぶんこして食べてね、と渡す。

それもちょっと雰囲気的に難しいときは、
ママのおやつをそれぞれに分けてあげてもOK

ママからおやつを分けてもらうって、
(あえて)無言での手渡しでも、
やっぱり気持ちが伝わるもので。

和むんだ。


①~⑧まで挙げました。
やっぱりね、そのケンカ真っ最中のときにできることってあまりなくて、

事前にどんな土台作りをしておくか、がめっちゃ大事です。

そして、環境設定や気持ちや行動のコントロール、コミュニケーションなど、
いろんな視点から状況改善アプローチはあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?