年少さんと、年長さんの不安に備える力の違い
⇧リール動画をどうぞ
不安な気持ちに対する、子どもなりの向き合い方って、
発達年齢ごとに異なってきます。
例えば、
年少児さんなら、自分で言葉にして言い聞かせたりする。
夜にトイレに行くのが怖い時に、
「お化けなんて、いないもん」と自分で言いながら、気持ちを落ち着かせようとします。
登園の時、ママと離れるのが心細い時に、
「ママはお仕事」「5時になったら、お迎え」と自分で言って、
バイバイとママにしばしのお別れができたり。
健気ですよねw
年少児って、
心の中で思ったことを、ほとんど全て口に出して言ってしまう年頃でもあり、
言葉の語彙が急激に増えて、多弁な年頃でもあります。
喋りながら、自分の考えや気持ちに自ら気づいていったり、
それを人とのやりとりにも広げていきます。
自分で自分を落ち着かせるために、言葉を使うことも覚えてきます。
さて、これが年長児さんになると、
これまた成長した次の段階になってきます。
この頃には、自分が心の中で考えていることや思っていることを、黙ったまま思考できるようになるので、
いちいち言葉に出して言うことは減ってきます。
代わりに、増えてくるのは、行動です。
具体的な行動を思い起こし、かつ、実行できるようになってきます。
なので、不安があっても、
それに備える行動を、自ら考えて、実際に実践することができます。
風邪ひかないように、うがい手洗いをしよう、とか。
車に轢かれないように、右左をちゃんと見て確認しよう、とか。
明日の遠足では忘れ物がないように、家を出る前に持ち物を確認しよう、夜は早く寝ようとか。
社会的なルールや知識、経験を総合的に考えて、
今自分がすること、したほうが良いことを思いつけるようになります。
立派だわw
年長児さんの発達を話す度に、大人の方が負けてるよねと思うことがよくあるw
これが、1、2歳児さんだとどうなのか?
周りの身近な大人が、状況に合った一言をかけてあげることが大事です。
よくありますよね。
子どもが転んだ時に、「イタイのイタイの、飛んでいけ」とか。
丸のみ食べをしそうな時に、「カミカミだよ」とか。
公園の滑り台の順番待ちの時に、「じゅんばん、じゅんばん」とか。
大人がかけてくれる言葉を、子どもはその場で復唱しながら、覚えていきます。
それを3歳児になって、大人の言葉がなくても、思い出して使い始める。
そんなきっかけで、自分の気持ちや行動をコントロールする基盤と言うのかな、土台が育ってきます。
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アトリエLove&Compassion主宰
小児専門の言語聴覚士
結城ルミ子
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