世界4大スパイスの豆知識「ナツメグ編」
皆さん、こんにちは!
SARAスクール「食の資格」担当スタッフです。
前回のブログ記事から、世界4大スパイスを扱ってきました。
今回は2つ目の「ナツメグ」について紹介したいと思います!
皆さんはナツメグというスパイスをご存知でしょうか?
料理好きの間ではよく知られたスパイスですが、
そうでない人はあまり馴染みがないかもしれません。
しかしこのナツメグは、かなり優秀なスパイスなのです!
それだけに世界4大スパイスとして登録されていて、
世界中のあらゆる料理で活躍しています。
ナツメグとは、ニクズク科ニクズク属の常緑高木から得られる香辛料で、
この植物の種子の中にある仁というものをすりつぶして作られます。
代表的な使用方法としては、肉料理に臭み消しとしてふりかけられます。
そのままの状態ではほろ苦いのですが、
加熱することで甘みもでてくるため、
お菓子作りにも使われたりと用途の広いスパイスです。
ちなみに、ナツメグと同じ常緑高木からは
メースという香辛料も作られていて、
種子の外側に巻かれた赤い皮のを乾燥させて作られているそうです。
ナツメグの原産地はインドのバンダ諸島で、
およそ3500年前のインドネシアのアイ島で見つかった
壺に付着していた残留物が最古の例だといわれています。
10世紀以降までは一般的に知られておらず、
ヨーロッパの記録に現れた12世紀以降では、
ナツメグよりもメースの需要が高かったそうです。
しかしその後、中世では西洋料理に使われたり、
薬や保存料としての効果が分かってきたため、
高値で取引されるようになりました。
さらにはナツメグ生産・交易の権利をめぐり、
1612年には1万人以上のバンダ人が死亡するほどの大きな争いが起こり、
様々な国がバンダ諸島の独占を求めて動くことになります。
今はスーパーに行けば当たり前のようにナツメグが売られていますが、
過去にはスパイス一つでここまで世界や生産地の人々の
人生が変ってしまっていたとは恐ろしい話ですよね。。。
次回は世界4大スパイスの3つ目、
クローブについてお話していきたいと思います。