世界4大スパイスの豆知識「シナモン編」

皆さん、こんにちは!
SARAスクール「食の資格」担当スタッフです。

過去3回の記事で世界4大スパイスについて扱ってきました。
前回は「クローブ」のことをお話しましたね。

今日は最終回として、「シナモン」について紹介していきたいと思います!

シナモンというと、
知らない人はいないというくらい有名なスパイスかと思います。

日本では主にスイーツやラテなど、
甘いものに使われる印象が強いですよね。

そんなシナモンですが、
どのように作られているかはご存知ですか?

シナモンは、ニッケイ属の樹木の樹皮からできています。
この樹皮を木から剥がして乾燥したものがシナモンになります。

良く見かけるシナモンの形状としてパウダー状のものがあると思いますが
オシャレなカフェなんかに行くと、くるっと巻かれた
棒状のシナモンが添えられていることがありますよね。
あの形の正体は樹皮なのです。

ちなみにスパイスにはたくさんの種類がありますが、
シナモンは世界最古のスパイスといわれています。

紀元前4000年頃のエジプトのミイラと一緒にシナモンが発掘され、
シナモンには防腐作用があることから、
ミイラの防腐剤にも使われていました。

日本には8世紀頃に伝来したといわれていて、
防腐作用のほかにも、温熱作用や発汗作用、健胃作用もあるので、
古来日本では薬としても用いられていたようです。

今でも桂皮(シナモンの和名)として、漢方に使われています。

とはいえ、今は料理のスパイスとして用途がメインです。

シナモンには主に「セイロンシナモン」と
「カシア(インドシナモン)」の2種類があります。

セイロンシナモンは主にスリランカで生産され、
内樹皮という薄い樹皮を何層にも重ねて作られています。
手で崩せるほど柔らかく、ほんのりとした甘い香りの中に
わずかに柑橘の香りが漂う、上品な香りが特徴です。

一方のカシアは、中国やベトナムなどで生産され、
外樹皮を残したまま作られるので、
肉厚感があり、手では崩せないほど硬いです。
香りは強く、濃厚な甘さとスパイシーな香りを特徴とします。

シナモンの種類はあまり知られていないので、
種類ごとに使い分けられることが少ないのですが、
それぞれの特徴から用途に向き不向きがあります。

一般的にはセイロンシナモンはドリンクやお菓子に、
カシアは肉料理、煮込み料理などに適しています。

シナモンでも、どちらを使うかで風味が全然違ってくるので、
ぜひ使い分けることをおすすめします!

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