1年合格者の論文本番での頭の使い方~令和3年度予備試験民法を素材として~

こんにちは。ぷむです。

今回は、普段個別指導で行っている内容の一部を紹介させていただきます。

 内容としては、実際の令和3年予備試験民法を素材として、実際に僕が本番で用いた思考方法を、僕自身の本番の問題用紙、再現答案の双方を用いて言語化したものになります。本番での思考方法を追随してもらうものですね。僕自身は基本的な知識はあるものの、応用的な知識はありません。書き方・思考方法で乗り切ったという意味のほうが強いかもしれません。ちなみに、基本的な考え方は前回書いた記事(1年合格の軌跡)と共通しているので、まだ前回の記事を読んでいない方は読んでみてください。

 本番の民法は非常に難しい問題でした。譲渡担保ががっつりと聞かれた設問2はちんぷんかんぷんで、今見てもなにが正解かわかりません。(笑)それでもなお、僕はこの記事記載の思考方法をたどることによって、Aをとることができました。ちなみに、同様に難しい(現場思考彩が強い)とされた民訴法、行政法においても、同様の思考方法で解くことで、どれもA をとることができました(ほかの科目でもA、Bの科目がありましたが、それらは現場思考というよりかは、基本的な問題であったため、ここでは触れません。)。今回はこのような中でももっとも再現性の高いと思われる民法を素材として、僕の再現答案を中心に解説をしていきたいと思います(なお、初学者の方にとっては内容がやや難しいかと思います。ですがその場合には、内容に深く踏み込まずとも、抽象論のところを読んでいただければわかるかと思います。)。

 今回の記事は、個別指導での内容の一部を題材としていますので、有料で受講していただいている個別指導受講生の方々のためにも、均衡の観点から有料とさせていただいております。ご容赦ください(もちろんすでに個別指導を受講してくださっている方々は無料ですので、お申し付けください。)。とはいえ、晩御飯外食1食分と思えば、そこまで高すぎることはない思うので、ぜひ読んでみてください。自分の中では前回の記事よりもかなりいい記事、再現性の高い記事だと思います。ぜひ最後まで読んでみてください。

 なお、今回の記事の趣旨は、A評価の再現答案を用いた、現場における思考方法の説明であり、問題それ自体の解説ではないため、必ずしも学問的に正確であるとはいえません。学問的な正解・解説については、加藤ゼミナール様等が無料で模範解答等を用いて解説を掲載していますので、そちらをご覧ください。あくまで、この記事は、模範解答とは異なり受験生が実際に現場でどのように解いていくのが適切か、その一例を紹介するものであることをご了承ください。

【令和3年度民法問題用紙(実際の本番のもの)】

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