予備試験1年合格の軌跡
こんにちは。
僕は、令和3年度の司法試験予備試験に1年合格しました。以前から予備試験合格までの軌跡をまとめようと思っていたのですが、就活・本試験の勉強・大学の授業の忙しさにかまけて全く着手できていませんでした。最近になって要領もつかんできて余裕が生まれたので、記憶の新しいうちにまとめておきます。
この記録の趣旨としては、あくまで自分の勉強の軌跡をまとめるものに過ぎず、決して「受験生は必ずこの勉強をするべき!!」といった押しつけの勉強法を紹介するものではありません。わざわざ公開する形式にしなくてもいいかな、とも思ったのですが、ただ、僕は実際に1年合格できたので、この記録がもし後進の方々の参考になる点があれば、と思い、公開することにしました。この記録から、いい点は吸収し、悪い点は真似せず、自身の勉強の参考にしてみてください。繰り返しになりますが、あくまで以下の勉強方法は、僕自身に合った勉強法に過ぎず、(この勉強法のおかげで1年合格できたという事実があるとしても)すべての方々に効果的であるとは限らないので、これが絶対的な勉強方法ではありません。こんなもんか~と、参考程度に読んでみてください。その際、自身にとって本当にこの勉強方法があてはまるかどうかを考えながら読んでいただければ、より価値のあるものになるかと思います。
1 自己紹介
簡単にプロフィールを掲載します。
・現在法学部生。令和3年度司法試験予備試験合格。
・短答は180点前後、論文はAが5個、Bが2個、Fが2個で、中位(真ん中くらい)合格でした。
・利用した予備校は、おおまかに書くと、入門講座は資格スクエア(高野講師)、論文答練は辰巳法律予備校、直前答練は伊藤塾と辰巳、模試は辰巳と伊藤塾の双方を利用。辰巳では、直前答練は10科目中3~4科目が全体の優秀答案、模試は10科目中5科目が全体の優秀答案に選ばれました。伊藤塾の直前答練では、刑事系と実務で何度か優秀者に選ばれました。
・勉強時間は、(日によってちがいますが)平均して、平日約5時間~、休日10時間~12時間ほど。基本的には移動時間等をうまく利用して勉強していました。総勉強時間は短答までに約1800時間~2000時間です。
2 総論~全体を通して意識していたこと~
僕が予備試験に挑むにあたり、短答・論文・口述を通して、常に、強く意識していたのは、以下の事実です。
予備試験は総じて相対評価であること。
この事実から、
①「合格率が4%だとしても、みんなができるところをしっかりとこなせば、それだけで相対的に浮上し、合格できる。」
→②「ゆえに、普段の勉強(使用教材も含む。)も、みんなが行う勉強を、より確実に、より堅固にすることで、合格できる。」
→③「そして、「みんなが行う勉強」とは、多くの合格者が実践した勉強法であり、より多くの合格者が実践していればいるほど(最大公約数的な勉強法)、その勉強法は最適解に近い。」
という思考過程をたどりつつ、①~③の事実を真であると仮定して勉強にとりくんでいました。各種予備校の模試、短答・論文・口述のそれぞれの本番を経て、合格した今振り返ってみても、この①~③は真であったと僕は思います。以下の各軌跡は、上記①~③にしたがって勉強したものになりますので、この点を念頭にいれてお読みください。
3 各論~ざっとまとめ~
2020年
4月~8月 資格スクエアの入門講座を視聴。1周目はとにかく高速回転 が重要と聞いていたため、わからなくてもとにかく聞きまくる。
8月~9月 なにをすればわからなくなり、とりあえず資格スクエアの短答アプリをやみくもにときまくる。
9月~12月 アウトプットが重要と聞いていたため、思い切って辰巳のスタンダード論文答練を受講。
2021年
1月~2月 短答の勉強を開始。短答パーフェクトを周回する。辰巳のスタンダード論文答練は引き続き受講。午前は短答、午後以降は論文というスタイルを継続。
3月~5月 専ら短答の勉強。論文は一切やらず。
6月~7月 伊藤塾の直前答練受講。また、辰巳模試・伊藤塾模試を受けた。辰巳模試は全体一桁(会場順位は上位1%)、伊藤塾模試はA判定獲得。
7月~10月 論文受験。模試よりも全く手ごたえなく、落ちたと思い3か月間まったく勉強せず。
10月~11月 まさかの論文合格。口述の対策を始める。
11月 令和3年度司法試験予備試験最終合格
4 各論~時期毎の詳細~
⑴2020年9月~12月
司法試験においては、とにかくアウトプットをすること、答案を書くことが重要だとTwitterで多くの合格者の方々が言っていたので、思い切って辰巳の答練を受講しました。辰巳の答練は、9月~12月(第1C)は、2週間で1つの法律を4問(毎週日曜日に会場で2問。これが2週連続)解く仕様になっていました。僕はこの時点では、基礎講座を受講しただけで基礎が盤石ではなかったため、2週間単位でまずはその法律をしっかりと固めよう、と考えました。具体的には、①市販の論証集を読みまくる→②わからない点があれば基本書等にあたって理解する→③予備試験の過去問を解き、答案での使い方を学ぶ→④週末の辰巳答練で実際に書いてみて書き方を学ぶ、のサイクルを1サイクルとして1週間で回し、これを2回繰り返しました。この時期は大変でつらかったですが、こうしたサイクルを回していくうえでどんどん自分の実力が向上していく実感が沸き、楽しかったのを記憶しています。実務基礎についても答練があったので同様に勉強しました。いま思えばこの時期に実務基礎をしっかりとできたのも大きかったと思います。本記事の趣旨からは少し離れますが、実務基礎は大きな差をつけられる科目であるうえ、対策もほかの法律よりも簡単なので、初学者であっても、はやめに(少なくとも年内には)学習しておいた方がいいと僕は思います(ただし基本7法はすこしでも触れたことが前提)。
ただ、以上のサイクルを繰り返していくうえで、論証集について、論証が長文であるため高速回転に不向きであること、覚える場所が不明確であること、赤シート等を用いる暗記にあんまり向いていなかったことに気が付きました。そこで、基本的事項はしっかりと高速回転させて完璧にすることが重要だと多くの合格者も言っていたので、時間はかかることをわかったうえで、自分なりに覚えやすい形でワードにまとめなおしました。具体的には、覚える事項と一つの理由付けというシンプルな形でまとめました。これらを印刷して答練等の直前に何周もするうちに、一科目当たり20~30分で高速回転させることに成功しました。論文・口述の本番当日もこれらをひとつのファイルにまとめて読んでいました。この勉強方法はややもすると特異かもしれませんが、自分にすごく合っていたと思います。
また、過去問についても、ほとんどの受験生がしっかりと解いてくると考えていたため、年内に最低2周することを心がけていました。実際にできなかった科目もありますが、年内に大方の科目は2周することができました(答案はスタンダード論文答練で書く練習をしていたので、過去問を実際に書くことはほとんどありませんでしたが、時間があれば自分もしっかりと書いていたと思います。)。過去問を年内に2周することで、予備試験の難易度、相場観、出題の方針等を早期に知ることができ、その後の勉強の大きな指針となりました。
なお、この時期の答練の点数は、22点~25点が僕の平均点で、周りよりも出来が悪くわりと落ち込んでいたのを覚えています(今見返してもひどい内容を書いてたりします笑)。短答後の直前答練では得点を安定してとることができ、(後述するように)優秀答案に多く選ばれるにまでなれましたが、このときの出来からは全く想像できませんでした笑 おそらく、この時期にしっかりとあきらめずに答練に食いつき、基礎を盤石にしたのがよかったのだと思います。
⑵2021年1月~2月
年内に過去問をある程度周回し、論文の書き方も徐々につかむことができてきた一方で、短答についてはほとんどやっていなかった状態だったので、この時期から早めに始めることにしました。短答に落ちたら論文の勉強がすべて水の泡になること、また、論文の採点すら受けられないため次年度以降の経験値に繋がらないことから、短答対策はしっかりと行おうと考えたところ、様々な合格者の発信をみていると、過去問を5周近く回している合格者が多かったので、僕もそうすることにしました。具体的には、短答過去問パーフェクト(受験生の使用率が高かったため)を購入し、各科目2月までに2周、短答までに5周することを目標にし、実際に2月までに2周しました(具体的な勉強方法は短答の所感のところで書いてありますので、そちらをご覧ください)。実際の勉強は、午前中は短答、午後は論文というサイクルを回しました。論文については、答練が第2Cに突入していましたが、基本的には第1Cと同じ要領で繰り返しました。論文の過去問は1Cと合わせて4周くらいはしたと思います。
⑶2021年3月~5月
短答の対策が思った以上に大変で点数も伸び悩み、手を焼いたため、この時期は短答のみを集中して取り組みました。本当は論文もやりたかったのですが、いかんせん短答落ちが怖く、論文まで手が回りませんでした。今おもえば、最低限論証集を読むくらいはしておいたほうがよかったかな、と思います。ただ、ここまでしても、民事系こそ5周できたものの、刑事系・公法系は3周しかできませんでした。
⑷短答式試験本番
ここで短答式試験についてすこし自分がやったことをまとめておきます。このことを話すと驚く人もいるのですが、僕は短答・論文・口述を通じて一番緊張し、かつメンタルブレイクしたのが、短答でした。口述よりもはるかに緊張しました(「短答>>口述>>>超えられない壁>>>論文」というくらいです。)。短答はすこしのミスでもそれをひきずれば容易に不合格となりうること、落ちたときの絶望感が大きいだろうということが、自分のメンタルをむしばみました。なんだかこの界隈では「最終合格を目標とするなら短答なんかは余裕」ということを言う人がいるように思える(自分だけの感覚かな?笑間違っていたらすみません。。)のですが、これは大きな間違いだと思います。この点に関しては持論が入ってしまうのですが、短答式試験をなめてはいけません。合格率、出題の範囲、問題の難易度をとってみれば、日本最難関レベルのマーク試験だといえるのではないでしょうか。そこで僕は短答式試験だけはなんとしても通りたいと思ったので、この対策はしっかりとしようと思いました。
まず、具体的に目標を立てることにしました。真っ先に決めたのは、一般教養に頼らないということです。短答の一般教養は非常に難しく、運要素に左右されること、一般教養を勉強したところで論文には活きない一方で法律科目はうまくやれば短答の勉強が論文にしっかりと活かせること(後述)から、一般教養に頼らないことを決めました。そのため、合格点が例年160点前後であること、短答の点数は論文の点数に影響しないことを踏まえ、法律科目で160点をとり、一般教養の点数はおまけ程度にとれればよい、と割り切りました。いくらなんでも一般教養で一桁台はないだろう、最低でも170点はいくだろう、と考えていました。実際の本番の点数は法律科目が155点前後、一般教養が27点で180点前後をとることができ、目論見通りでした。実は、短答でこのくらいの点数を取っておくことで、短答を受けた当日から安心して論文に集中することができるというメリットがあります。これは、かなり大きかったです。もし短答がぎりぎり通過の場合だと、短答の合格発表までおびえながら論文の勉強をしなければなりません。安心して論文の勉強をできる人と、不安のもとで論文の勉強をする人との差では、勉強の質にも差が生まれ得ます。僕はこの点も考慮して、ぎりぎり合格は避けよう、と思って、上記目標を定めていました。
ここで、短答の勉強方法をひとつ記録しておきます。それは、短答の法律科目については、論文を意識して勉強することで、コンセプトは、「条文と仲良くなる」ことです。論文の勉強をしていて、法律の勉強は条文を起点としてなされるものであるにもかかわらず、論文の勉強では、実は対して条文と向き合う機会がない、ということに気が付きました。そのため、どこかで腰を据えて条文と向き合い、どの位置に条文があるのか(その法律の構造はどうなっているのか)、条文の文言はどうなっているのか、等をしっかりと確認・理解する必要があると思いました。そこで、短答の勉強をこれに利用することにしました。具体的には、①短答過去問で出てきた条文・基礎知識は逐一条文にマークし、②直前期に素読を繰り返すことをしました。こうすることで、その法律の体系的理解が進んだうえ、論文では主要な条文をすぐに的確に引くことができるようになったのみならず、論文の勉強のみでは引くことをわすれがちなやや細かな条文(よってまわりと差がつきやすい)もしっかりと引けるようになりました(たとえば、行訴法30条、33条など)。口述においても、口述は条文番号を覚えていることが重要なため、この勉強法は大きく役立ちました。僕は口述の練習の際に「条文をよくそんなに覚えてるね」といろんな方からほめていただいたのですが、これはまちがいなく短答の勉強があったからです。どうせつらい短答の勉強をするなら、論文と口述にもちょっとでもつながる勉強をした方が得だと考えていました。たしかに条文の素読は最初はつらいです。僕も最初のころは行手法を一周読むだけで寝込んでしまいました笑。いまでは1日で刑訴法民訴法くらいは読める体力がつきました。ただ、ここで大事なのは、あくまで短答ででてきた条文のみを読むことで、短答に出てこない条文については基本的に無視していました。もっとも、条文の素読に関しては、コスパを重視してやらない合格者の方も多いので、必ずやらなければ受からないというものではないことは留意お願いします。この勉強方法があくまで自分に合っていただけです。
⑸6月~7月・論文式試験直前
それまで短答対策しかしていなかったため、論文の感覚を忘れてしまっていました。多くの合格者の方が、この時期が一番成績が伸びるとおっしゃっていたので、この時期の取り組みが一番大事だな、と思い、答練をたくさん申し込みました。伊藤塾・辰巳の直前答練及び伊藤塾・辰巳の模試を受講しました。この時期はひたすらに答案を書きました。この2か月で80通近くは書きました(半年間かけて行われた辰巳スタンダード論文答練の第1C、第2Cで合わせて80通程度だったので、この2か月で半年と同じ分量を書いたことになります。)。個人的に、一番実力が伸びたのがこの時期でした。やはり答案を短期間でたくさん書いたことが大きかったのだと思います。
答練を大量に受けていると、だんだんと問題文の使い方、効率的な点数の取り方がわかってきました。例えば、この事実はわざとらしく書いてあるということは、ここを出題者は論じてほしいんだな、とか、分厚く書くべき点はここで、端的に書くべき点はここだな、といったことです。ここらへんの相場観は答案をたくさん書かなければ自分は身につかなかったと思います。
また、模試や答練を受けていく中で強く実感したのは、難しい問題ほど、問題文の事情をフルで使い、三段論法を死守して書けば跳ねる、逆に簡単な問題はしっかりと書かないと奈落の底、ということです。思いのほか、現場思考問題というのは自分も含めみんなぼろぼろです。問題文の事情をフルで使い、少なくとも三段論法だけは死守すると多くの合格者がこのことをおっしゃっていたので、基本的な問題はもちろん、現場思考の難問も、難問であればあるほど問題文の事情をフルで使い、きっちりと三段論法を守ることにしました。言い換えれば、三段論法の枠組みの中で、ありったけの問題文の事実を拾う、ということです。実際にこれを模試答練で実践してみると、これだけで、相対的に浮上するようになりました。
上記のように、問題文の使い方、効率的な点数の取り方、三段論法の死守といったような点を習得していくことで、優秀答案に選ばれる回数も多くなりました。また、両予備校の模試でも上位をとれるようになりました。
本番も難問が多く出ましたが(行政法、民法、商法など)、問題文の事情をフルで使うこと、及び三段論法の死守を強く意識して書くだけで、どの科目もAが来ました。いまだに予備校の解説等を聞いても何が聞きたいのかよくわからず、もちろん本番もこれらの科目は全くわからなかったのですが、だからこそ問題文の事情をフルで使い、三段論法を崩さないだけで、相対的に浮上しました。やはりこの試験においては、「なにを書くか」のほか、「どのように書くか」がとても重要だと感じました(あくまで私見ですので過度に信頼しないでください。。)。実際に僕は勉強期間が短く、知識は他の合格者の方よりも多くありません。口述の勉強をして初めてしった知識もわんさかありました。それにもかかわらず合格できたのは、大量の答案を書いて、内容を「どのように書くか」を身に着けることができたからだと思います。
なお、この時期にも論文過去問は1~2周は回しました。昨年から合計すると、各科目5~6週はしたことになります。
⑹論文試験後~合格発表
論文式試験を受け、自分は確実に不合格だな、と思いました。理由は、①模試よりもはるかにできなかったこと、②時間配分にミスったことにあります。①については、商法が途中答案になったり、刑訴2問目が問題文の事情をほとんどつかえなかったりと、自分がいままで意識していた点を模試よりも全然発揮できなかったからです。②については、憲法が50分でとくはめになったり、刑事実務も70分ほどでとくはめになったりしたためです。時間配分は答案を書く中で徹底して練習していたのですが、やはりそこはさすがの本番、まったくうまくいきませんでした。おそらく公法であれば行政法(僕は行政法の方が得意だったためいつも行政法から解いていました)、実務であれば民事において、欲が出て書きすぎたことが原因だと思います。時間配分はもっと気を付ければよかったと思います。
そのため、論文後はとにかく勉強せず遊びました。なにをして過ごしたかはほとんど覚えていませんが、たくさん遊んだと思います笑。
ただ、日数が過ぎていくにつれ、なぜか、ひょっとすると受かっているのではないか、という気になりました。そこで、Twitter上のある合格者の方に答案をみていただきました。すると、とても丁寧にコメントをつけてくださり、合格可能性が十分高いと言ってくれました。すごく優しいお方で、このお方に励ましていただき、自身がました。大感謝です。
以前講師の方や数人の合格者の方ににいわれたこと(真偽のほどは不確かです)ですが、合格する人の傾向として、試験直後は落ちたな、と思いこむ一方で、時間がたつにつれて受かってるかも、いやでも落ちているかも、という心理経過を得ることが多いそうです。おそらくこの説の理由は、実力のある人は自分の中でのできるできないの水準が高いからだと思います。
とはいえ、論文受験後からの合格発表までの3か月間は、地獄でした。毎日、落ちたかな、受かったかな、がぐるぐると頭の中を巡り、そればっかりを考えてしまうこともありました。この時期に勉強できていた人を素直に尊敬します。
⑺合格発表
発表前日は夜も普通に寝て、朝もいつも通りの時間に起きました。合発表は午後4時からだったので、それまでの時間は、無理して昼寝をしたり、アマゾンプライムをみて過ごしたりしました。そして午後4時、震える手を抑えながら、法務省のサイトを開きました。まず最初に確認したのは、今年の合格者数です。500人はうかってるかな、と思って確認したところ、思いのほか合格者数が少なく、受かっているか一気に不安になりましたが、震える手を抑えて受験番号を確認しました。自分の受験番号を発見した際、思わず大声が出て、うれし泣きをしてしまいました。論文合格が一番うれしかったです。合格確認後、真っ先に、応援してくれた友人数人に電話をし、仕事中の家族に連絡をいれました。その後慌てて口述模試の申し込みとホテルの予約をしました。その後口述の対策を計画し、その日から勉強を開始しました。
その後の口述対策及び本番については、また時間があるときに追記しておきます。一言だけ書いておくと、人生で一番勉強した期間がこの2週間です。本当に大変な2週間でした。
口述試験の対策中に論文の成績が届いたのですが、論文の結果については、やはり模試・答練よりは低くなっていました。できなかった点はやはりできていませんでしたが、それ以上に他の部分がしっかりできていたので、総合して合格ラインに乗れたのだと思います。
5 まとめ
以上、自分の1年合格の軌跡を自分なりにまとめてみました。この中から特に重要な僕が意識していた事項は以下の2点だと思います。
・常に相対評価であることを意識して取り組む
・多くの合格者の最大公約数的な勉強方法を徹底的に実践する
繰り返しになりますが、この記録は、勉強方法をお勧めするものではありません。人によって、忙しさ、覚えやすさ、金銭面の問題等、大きく異なります。あくまでここに書いたのは、自分の勉強の記録に過ぎず、絶対的な勉強方法では全くないので、自分にあてはまるか、という点を考えながら参考程度に読んでみてください。
こんなに内容がちらかっている、長文駄文を読んでくださった方、ありがとうございました。最後になりますが、自分が合格できたのは、様々な幸運が重なったことと、周囲の方々がよく理解してくれたからにすぎず、自分の絶対的な力によるものではないと思っています。なので、決して傲慢にならず、謙虚にこれからもやるべきことをしていきたいと思います。お互いにがんばりましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。