Aerodomeで高利回りを実現:イーサリアムレイヤー2でのcbBTC流動性供給の可能性
暗号通貨の世界は日々進化しており、新しいプロトコルやトークンが登場するたびに新たな投資機会が生まれます。現在、特に注目されているのが、コインベースが開発したWrapped BTC (cbBTC)と、イーサリアムレイヤー2プラットフォームのBase上で動作する分散型取引所(DEX)であるAerodomeです。
この記事では、cbBTCを活用してAerodomeで高利回り(APR)を狙う方法について、Baseの設定、流動性供給のプロセス、そして集中流動性プールのリスクとリターンについて解説します(Xでアクティブに発信しておられたLuiさんのお話を参考にしました)。
cbBTC流動性供給の可能性
cbBTCは、ビットコインの価値をイーサリアム上でトークン化したものです。数日前にオンチェーン化されたことで、大きな注目を集め、特にBase上のAerodomeで提供される流動性プールの金利が急上昇しています。
現在、一時的なボーナス期間では年利が200%を超えることもあり、流動性供給者にとって魅力的な選択肢となっています。
https://x.com/mouri0077/status/1834385835015504046
特に注目すべきは、集中流動性プールです。このプールでは、流動性を特定の価格範囲に集中させることができ、その結果として高いリターンが期待されます。例えば、cbBTCとETHのペアで流動性を提供した場合、価格変動が+/-1%の範囲であれば、年利532%が得られるという驚異的な利回りが示されています。しかし、価格範囲外に動いた場合、インパーマネントロスのリスクが高まるため、注意が必要です。
BaseとAerodomeの魅力
Baseは、コインベースが運営するイーサリアムレイヤー2ソリューションで、低コストでのトランザクション処理が可能です。また、Base自体はトークンを発行していないため、ETHやcbBTCといった既存のトークンを基盤にした流動性提供が行われています。
Base上で最も注目されているのが、Velodromeのモデルを継承したAerodomeです。Aerodomeでは、特に集中流動性を活用したプールが特徴的で、これにより高いAPRが実現されています。Velodromeのトークンエコノミクスを受け継ぎつつ、流動性提供者にとってより魅力的な環境が整備されています。
流動性供給のリスクと報酬
Aerodomeで流動性を提供する際の大きな魅力は、その高いAPRです。しかし、同時に集中流動性が持つリスクについても理解しておく必要があります。流動性を特定の価格範囲に絞ることで、価格がその範囲内にある限り高いリターンを得られる一方で、価格が範囲外に大きく動いた場合には損失が発生します(集中流動性はユニスワップのv3の説明が詳しいので引用)
たとえば、cbBTCとETHのペアで流動性を提供する際、価格変動が10%以上起きると、流動性を供給した資産が大きな価値変動にさらされる可能性があります。そのため、リスク管理が非常に重要です。
例えばAerodomeでのcbBTCとETHのペア価格変動と価格レンジの関係は以下の図がよくわかる。+/-2%で265%の金利が得られるが、価格レンジでカバーできていない価格変動領域が大きい。変動損失リスクもそれなりにあるのがポイント。
MetaMaskからのBase接続と流動性供給
MetaMaskやCoinbase Walletを準備
Baseはこれらのウォレットに対応しています。ウォレットを用意し、ガス代として使用されるETHも準備しておきましょう。https://www.youtube.com/watch?feature=shared&v=x7behGEG9AgBaseネットワークの追加
MetaMaskの「ネットワークの追加」メニューからBaseを選択します。Baseに接続する際にはETHが必要ですので、ウォレットにETHを送金してください。
cbBTCやETHを流動性プールに預ける
ウォレットをBaseに接続した後、Aerodomeの流動性プールにcbBTCやETHを預け、流動性供給を開始します。報酬は、提供した価格範囲や流動性の規模に応じて$Aeroトークンで支払われます。
集中流動性プールとAPRの計算
集中流動性プールのAPR(年利)は、基本的な流動性プールとは異なる計算方法が用いられます。特定の価格範囲に集中して流動性を提供することで、APRが大きく変動します。また、市場のボラティリティに応じて報酬が増減するため、動向をチェックしながら適切な範囲設定を行うことが重要です
Aerodomeでの高APRを最大化するために
Aerodomeでの高APRを最大化するには、適切な価格範囲を設定し、価格変動リスクを管理することが不可欠です。特に集中流動性プールを利用する場合、価格が範囲外に出るリスクに備えて、細かい市場の動向を常に確認しながら流動性を供給しましょう。
まとめ
Aerodomeでの流動性供給は、高APRを活かす大きなチャンスです。しかし、集中流動性プールに伴うリスクも存在します。価格変動リスクを管理しつつ、適切なタイミングで流動性を提供することで、高いリターンを得ることが可能です。DeFiの進化を追いながら、BaseとAerodomeの可能性を最大限に引き出しましょう。
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