アイマスはなんで神なのか
https://youtu.be/s9FISOs2PmY?si=J9sB-7XWElLKFGKl
本当にアイマスの曲って神ですよね。辛い時に背中を支えてくれる感じの歌詞が、疲れた心に最高に染みるし、天海春香ちゃんの真っ直ぐな性格に勇気づけられる。めっちゃ個人的な感想なんだけど、初期アイマスとそれ以後の違いとして1番大きいのが、天海春香がいるかいないかだと思っていて、真面目で真っ直ぐで人のことをよく考えていて利他的で、プライドもなくおっちょこちょいな一面もある彼女の生き様は、僕の穢れた心にぶっ刺さる。利他的な人が傍にいたり、そういう人を尊敬したりすると、自分も性格が良くなって良い方向に進める気がしてくる。中学生の頃は、この曲が10年後も自分の中での最強のアイドルソングだという事実は、想像もつかなかっただろう。
僕の中での最強のアイドル像は、中島みゆきの「ファイト!」の世界観に依拠している。ZARDの「負けないで」でも良い。天海春香を含む初期アイマスメンバーがこの曲を歌うとかなりしっくり来ると思うけど、デレステやシャニマスのアイドルがこれを歌ってもカバー感が出る気がする。性的魅力などで戦わず、純粋に人々を元気にさせたり、勇気づけたりする役割を持つアイドルは、時代を超えて語り継がれるアイドル象であってほしいと願っている。
現代のアイドルは、個人の人生を良くする神話を提供するものではなく、暇つぶし感覚で見るものになってしまって、それはそれでなんとなく孤独が癒されるし性的魅力があって抜けるしエンタメとしては面白いんだけど、利他的な面は評価されず、自分の魅力をいかにアピールできるかという側面に重点がおかれる構造になっているのが、日本人に合わない個人主義を浸透させるきっかけになっていると考えている。「優しい」とか「気遣いがある」という言葉はよく出るが、「助ける」とか「わかり合う」とかそういう言葉はあまり出ない。現代の優しさは、他人がちゃちゃを入れずに見守ることが美徳とされている。(※ノスタルジアバイアスがかかっている可能性があります)
最近出た新しいホロライブReGLOSSという新しいアイドルグループは、「聞いてなかったけどなんか歌とダンスをやらされる事になった」「私達もReGLOSSが何かわかってない」みたいなノリで活動していて、企業側は成長をポリシーに掲げているのに、メンバー配信は普通にゲームで遊んでるだけという悲惨な現状なんだけど、ホロライブのブランド力でバフがかかっていてそれに価値があると多くの人が勘違いしている点が資本主義下における機能不全を象徴しているかのようで悲しくなる。
初期アイドルマスターが神すぎて、後続のアイドルは全部その劣化みたいに見えるため、批評することしかできなくてどんどん性格が歪んでいくのが悲しくなる。アニメ、オタク文化が始まった時は、お金になるかわからないけど楽しいからやってるって人が多かったけど、今は最初にお金になるかが重視される時代になってしまって、純粋に社会を良くしようとか、人々に利他的な心を思い起こさせたり、仲間との絆を大切にする神話が失われていっている。「リトルバスターズ」「超平和バスターズ」みたいな神話は現代にはもう生まれずらくなっている。昔はひろゆきも、「ベーシックインカムを実現するにはどうすればいいか会議」とか「個人的に楽しく生きるためにはどうすればいいか」とか真面目に考えてたのに、今は政治のご意見番みたいになっててTwitterも政治の悪口ばっかりで暗い気持ちになる。もう一度、真面目に人類をどう良くするか考え直す時期が来ている。その時代の変化はもうすぐだ。
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