権力欲と所属欲
最近、人生やりたいことリストをちょこちょこ書いている。箇条書き的な文だから、一つの記事にはせず小出しにしていこうかなと思っている。で、書いてて思ったんだけど、僕は権力欲と所属欲が全くないことに気づいた。
権力欲。お金持ちになりたいとか、人を駒のように動かしたいとか、接待を受けたいとか、人から慕われる承認欲求とか、そういうのに全然興味がない。最近流行ってるキャバクラのゲームあるけど、あーいう不自然な形の出会いや会話よりも、学校で出会った女の子と対等な形でイチャイチャしたいと思うし、照明がギラギラしている飲み屋よりも田舎の和室で鍋とか食べたい。
僕が今まで人生で嫌ってきた人全員、この権力欲があった人だった。でも、世の中はお金を稼いで成功している人のことをみんな尊敬するし、なんか偉いと思ってしまうという謎の風潮があるから、僕はこの考え方の自分をあまり好きにはなれなかった。なんだけど、僕の尊敬する落合陽一さんが動画で、「お金のために生きてるとかいう人いる意味ない」とか「会社で褒められるために頑張るとかいう謎の評価系で生きてる人はこれから厳しい」とか言っているのを聞いて、めちゃくちゃ嬉しくなってしまった。メディアに出ている人ってギラギラした人が多いから、あまりこういう考え方の人はいなくて疎外感があったんだけど、同じ考えの人がメディアである程度発言力を持っていて、これからはそういった考え方の人が幸せになる(のかな?)っていう時代の変化は本当に嬉しい。
僕のお父さんが完全にお金一色の人で、小さい頃にお金の話ばかりされて嫌だったのをずっと覚えている。精神科の主治医が、医者という権力に溺れて偉そうにして自分を見失うところを見てきた。組織に適合することだけを目的にして、自分なりの幸福を追求せずに、安定と束の間の快楽だけを生きがいにしているつまらない大人を見てきた。こんな大人にはなりたくない、という気持ちがずっと心の中にあって、絶対僕はもっと違う形で生きていこう、と強く思っていた。
なんだけど、僕も結局、一日中女の子のことだけを考えて終わる日もあるし、なかなか堕落せずに精神を向上させようとし続けるのって難しいなと思う。人間には結局生物学的限界があって、ずっと頭を使っていたら疲れるし、快楽がそこにあったらそれにすぐ飛びついちゃう醜さみたいなものもある。ちやほやされることがメインの生きがいじゃないにしろ、やっぱりちやほやされたら嬉しいと思うし、人が助けを求めていても自分の幸せを優先したいとか思う。
ここで所属欲の無さにもつながってくるんだけど、こういった人の醜いところとか排他的なところって、多分しかるべき人との繋がりがあればマシになると思う。同じコミュニティに属している人が、日々堕落せずに精進している人達だと、それを促してくれる背中を見せてくれる人だと、自分も勝手に影響されてそうなっていったりすると思う。だから、そういったコミュニティに属するのが良いんだけど…メンタル病んでて脳が死んでて体力がないと、なかなかそういったコニュニティに属すのが難しくて、孤立して自暴自棄みたいになっちゃうっていうところはどうしてもある。てか、自分が排他的になったのは親も主治医も助けてくれないどころか邪魔ばっかしてきたからだろって思うし。だから僕は悪くないんだ。先にやったのは相手の方なんだから。…こういう思考が脳に浮かぶと、人間って誰しも弱い生き物だから、その弱さを守るための防衛本能として権力欲という選択肢があるだけなんだろうなぁとか思う。
人を嫌いになるのって、自分の方向性を決めるためには多分必要なことなんだけど、絶対的に正しいこととかなくて、ただ認知特性的なのが違うだけなんだろうなぁって思う。みんな違うのに、学校教育に洗脳されたのか、一緒くたにしようとするからうまくいかなくなる。
noteをやって2年以上たって思うことは、言語で伝達される情報なんて、ほとんど中身のないことなんだなということ。人間は論理的な言語を使うのが苦手なこと。複数の視点から考えるには回りくどい言い方になってしまうこと。何かの立場をとることそれ自体は、詐欺的な要素を多分に含むこと。「権力欲」とかいう言語も、グラデーションの問題で、どれくらいの強さがあればその言語を使うに値する状態なのかっていうところまで考えると明確な基準とか無いことに気が付く。
言語は、流れていくものだという認識をすると、ちょっと気楽に生きれる。時間がたてば、神経状態が変われば、それへの見方も変わる。絶対性なんてなくて、僕のnoteも常に、自己という飛行機を無理やり不時着させ、墜落させてるだけに過ぎない。飛行機は、爆発することでしか刺激を見出せない。存在を捉えられない。僕にできることは、その爆発を、花火のように綺麗にしようと足掻くくらいだ。しっとり、ねっとり、ねばねば、いろんな、気持ち悪いけど綺麗な花火を連射していきたい。