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新化老街

古いものが好きだ。
なので、海外へ行ってもどうしても古いものを見たがってしまう。
老街、老屋、古厝なんて文字をガイドブックや地図に見つけようものなら、その日の行先はもう決まってしまったようなものだ。

そんなわけでこの日の新化行きもわりと衝動的に決めた。

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新化には鉄道が走っていないのでバスが重要な交通機関。なのでバス停「新化站」には立派な待合室がある。

バスを降りて5分も歩かないうちに見えてきたノスタルジックな建築群。
日本統治時代の建物が数百メートルほど続く商店街だ。

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この佇まい、マレーシアで見かける華僑の街を思い起こさせる。

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店の前でお茶を飲みながら雑談する男性3人。台湾ではよく見かける、大らかでのんびりとした光景だ。
私を見るとニコニコしながら何か話しかけてくれたけれども、中国語がわからなくて笑顔しか返せず。こういう時にその土地の言葉が離せず理解もできないのは、悔しいし申し訳ない。
本当はこの店自体も気になっていたので勇気を出して立ち寄ればよかったと、今になって思っている。

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建設当時に建物に刻まれた文字と現在の店舗の種類は必ずしも一致するとは限らない。

突然の大雨。

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雨宿りを兼ねて通り沿いの珈琲館に入った。

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物静かで品のよいマスターが淹れてくれる珈琲は程よいコクがあり、ホッと一息つくことができた。

この新化老街は、どちらかというと「レトロ」という言葉が当てはまるような趣の街で、私が本来好きなタイプの老街……例えば喜樹老街のように、今にも崩れそうな四合院の建物が残る場所とはだいぶ雰囲気が異なる。
それでもバロック風の建物が連なる風景は圧巻で、見応え十分だ。

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天気が不安定だった上に傘を持っていなかったので、短い時間で切り上げてしまったけれど、裏路地などに入ればまた違う表情を見せてくれる街のように思う。

市場もあるようだし、次は晴れた日にもっと時間をとって廻りたい。
あの建築群はきっと青い空に映えるだろうから。

撮影日:2019.06.23

【新化老街】
 台南市新化區
 台南駅前 北バス停から緑幹線 玉井行きに乗車「新化站」で下車
 (45分程)


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