
【適応障害休職日記】一緒に歩いてくれる
休職169日目
「患者様からのお心付けはご遠慮しております」
よく病院や施設に書かれている。
私が通う病院にももちろん書かれている。
けど、リワークのスタッフさんは「いいのに〜」と言いながら快く受け取ってくれる。
そして普通に食べている。
笑ってしまうくらいの潔さ。
これくらいがいい。
これからどうしたい?
金曜日の午後、すごく久しぶりに動けなくなるくらいのめまいで帰れなくなった。
外来は17時で終わってしまうが、その後は病棟の看護師さんが時々来てくれる。
ベッドに横になってひたすら落ち着くように耐えていた。
18時で病院は施錠してしまう。
ナースコールの代わりに病棟直通のPHSを渡されたが、
看護師さんが来る前に安心の声が聞こえた。
「いろどりさん。大丈夫かい」
センター長とスタッフTさんだった。
とっくに定時は過ぎている。
「何でいるの」と言いたかったが声は出なかった。
Tさんはずっと横に座っていてくれた。
センター長からの質問に私が小さく答えると、Tさんが聞き取って伝えてくれた。
「いつから?つらかったね」と寄り添ってくれた。
センター長は「ごめんね」と謝りながら、緊急連絡先の母に連絡をした。
怒ってた?と聞くと、「怒ってないよ。わかりましたってだけだよ」と言ってくれた。
運転することはできないし、交通機関やタクシーで帰れる距離じゃないから、
病院近くのホテルに泊まることになった。
センター長が全部手配してくれた。
Tさんは、ふらふらの私を支えて一緒に歩いてくれた。
センター長は次の日にわざわざ体調確認の電話をくれた。
2人とも私のために3時間以上も残業することになってしまった。
でも「迷惑じゃないから。そんなこと思わないでいいから」と言ってくれた。
今日、Tさんから「少し話そうか」と言われた。
いつから体調が悪かったか
その前に何の作業をしていたか
原因に心当たりはあるか
Tさんは今の私の状態で、職場の刺激に触れることがどうなのか気にしていた。
実際、相手の声が聞こえただけでパニックになって、解離まで起こしている。
その状態で、このまま職場に行くことが適切なのかどうか。
エクスポージャーを進めるうえで、今はどのレベルが適切なのか。
これからカウンセリングとも連携して、足並みを揃えて進めようと言ってくれた。
近々、Tさん、カウンセリングの心理師さんと3人で話をする日を作ってくれる。
それまで、私はどうしたいのか。
何ができるのか。
頑張って考える。
できることを、一歩ずつ。
大丈夫、大丈夫だね。