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元気が出ないときは

 12月に入り、いよいよ寒さも本格的になってきました。そんな中、先日久しぶりにしっかり風邪をひき、しっかり寝て休みました。人はこんなに眠れるものなのか!と思うほど、1日17時間ほど眠り、1週間ほどでやっと回復。身心ともに溜まっていた疲れが癒され、よいリセットとなりました。

 以前の記事にもありますが、病は通過させるもの。原因追及に没頭し過ぎたり、無理に症状を押し込めようとせず、病が過ぎ去るのをひたすら寝て待つしかありません。病の通過を経験するのです。負の感情や煩悩も然り。


食べるしかない!

体・心・意思が私?

 私たち人間は体を持ち、心を持ち、意思を持っています。その3つの内のどれが本当の自分なのでしょうか。そりゃあ、全部そろって自分ですよね。ところが、どれもが思い通りに言うことを聞いてくれるわけではありません。どうしても休めない仕事があっても体が病気になることもあるし、元気を出したいのに心が落ち込んでしまうこともあるし、やるべきことがあるのにやる気になれないこともある。3つとも自分ではコントロールできないということは、本当にこれらが自分なのでしょうか!?

お皿としての私
 実は、この3つは、例えるなら「料理」であり、本当の自分は「お皿」の方なのです。意思の常に変化しつづける状態が料理で、その状態を受けとめている「お皿」の方が本当の自分です。いつもその時出された料理(体の調子、心の調子、意思の調子)をよく見て、受けとめ、その時を生きるしかありません。そうです、食べるしかありません!それを能動的に経験すると言います。お皿がしっかりしていれば、どんな料理が出てきても大丈夫。ありがたく、おいしくいただくことができます。

そういう時を生きている

 体調不良のときは、「私が病気」なのではなく、「私が病気という時を生きているだけ」、心が落ち込むときは「落ち込むのが私」なのではなく、「私が落ち込むという時を生きているだけ」、こんな風に、料理と自分を同一視しないことがポイントです!今の状態を素直に受け入れてきちんと食べれば、自然に通過して消えていきます。


自然に再生する

困じ来れば即ち臥す

 困ったことが起きたら、とにかく横になって!という禅語です。抵抗することなく寝ると、仕組みはよくわかりませんが身心ともに澄んできて、なぜか自然と人生の営みが再開します。原因追及は過去に向かう思考。それも大事だけど、元気が出ないときはの状態をよく見て、味わい、横になって休んでみてください。きっと、以前よりももっとパワーアップした人生が再開しますよ!

体とこころを調える

 寺子屋さらんでは、老若男女問わず、本来の自分に一致した健康を目指した講座を開催しています。どの講座を受けたらよいのかわからない方、とりあえず相談したい方は、私がご案内いたしますので、ホームページよりお気軽にお問い合わせください。力不足ですが、一人でも多くの方のお役に立てたら幸いです。私自身も風邪が長引いて沢山の方にご迷惑をおかけしてしまいましたが、皆さんのあたたかいご理解と励ましをいただき、「よき風邪の時」を無事に過ごすことができました。これからもお皿としての自分を忘れないように、坐禅に励み、よく自分を観察したいと思います。そして気づきをnoteで皆さんとシェアできたらと思います。いつもお読みいただきありがとうございます。





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