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リンディーララを語らせてくれ

こんにちは、もももちです。

大晦日配信から早4日、無事にリンディーララの亡霊が誕生致しました。

ついったでつぶやこうかなとも思いましたが、字数制限が鬱陶しいのでこちらに殴り書いていきます……

パフォを語らせてくれ

助けてください本当に。

なんだあのサビの振り付けは。恋しちゃうぞ。

まるで「Shall we dance?」と言うような姿勢と手の差し伸べ方。

でもきっと彼女は踊ってくれないんですよね〜

それなのにいわふかは「君が欲しいkeep in my heart」なんて言っちゃうんだ……ここの、口に手を当てる振り付けがもう本当に……「嘘だけどね」って茶化すようで……そんなこと思ってないだろしってる!!!!!!

でもそんな素振りの端々に大人の余裕を滲ませていて……彼女が弄ばれているようで、でも実は全部苦し紛れなのかもしれないと思うと本当に恋。

文芸部とは思えん語彙力してて大笑いしてます。

ペアダンスのところもね……2サビでソロを歌う佐久間くんを中心に4つのペアが出来ておりましたが、作中主体である佐久間くんと、それを取りまく様々な恋模様のようで、そしてそこから取り残されている作中主体のようで、嗚呼悲恋。

悲恋と言って思い出しましたが、リンディーララは滝沢歌舞伎ZEROの「男と女の舞」みたいですね。

少しだけ脱線しますが、私が好きな説は、

さく姫の初恋であり許嫁のなべ様

しかしなべ様は落ちぶれる
(死んでしまう、という説もあります)

そこでやってくる新たな縁談

さく姫はめめ侍に嫁ぐことに

しかし、めめ侍は上司に連れられて行った花街で、花魁のお亮と恋に落ちてしまう

そして足抜けを考えるが、めめ侍にはさく姫がいる

そこでめめあべが心中するとか、しないとか。


私はここで、お亮がめめ侍に「さく姫は嫌なの?」などと聞くのではないか。

彼の愚痴ならたまに聞くから

女々しさを語らせてくれ

SnowManが恋愛ソングを歌うと女性っぽさがある。

ここで1度、このブログでは「男らしい」「女らしい」という概念を使うことを許して欲しい。

例えば「LOVETRIGGER」にしても、「クラクラ」にしても、君彼三部作にしても、「KISS'IN MY LIPS」にしてもそうだが、SnowManが大人の魅力を全面に溢れさせて、まるで彼女の身体のラインをなぞるように歌うと、SnowMan、もとい作中主体が女性に見えてくる。

「リンディーララ」含め全曲に共通するのは、作中主体が想い慕う相手には、また想い慕う相手がいるということだ。

そしてそのような相手に対して、
「好きだけど言えない。こんなにも想っているのに、伝えられない。伝えても彼女は揺らがないだろう。なにかの偶然で、僕のところに転がり込んでくればいいのに」
という、激重感情を抱いている。

こと「リンディーララ」に関して言えば、
「それは彼氏が悪いわ、俺だったらそんな思いさせないのに」
という流れが読み取れるが

SnowManはそんなに軽い歌い方はしない。

チャラ男的な女の子の狙い方ではなく、誠実に、あくまでも振り向いてくれるまでは手を出さない。手を出せない。勇気がない。そういう歌だ。

そこが、SnowManが悲恋を歌うと女々しいポイント1つ目である。

ちなみに、ここでの「女々しい」は最大級の褒め言葉であることを分かってもらいたい。

2つ目は、高音である。

SnowMan、女子でさえ出せない高音をつかっくることがある。女辞めよかな。

儚げで伸びやかな高音が、SnowManという漢集団に女性の色をつけているのでは無いか。

ここまで来ると逆に「男らしい」SnowManの恋歌ってなんだよってなりますが、超個人的には「君は僕のもの」「We'll go together」「HELLOHELLO」「オレンジKiss」「Secret Touch」あたりです。個人の感想です。(主題歌組ってかんじ)

バッググラウンドを考察しよう

さあ、さあさあさあ。

「リンディーララ」で1番語りたいことです。

先述したように、この手のラブソングにおいてSnowManはとても中性的である。

おそらくその要因としては、事務所の色もあるだろう。

嵐を推していた時も思ったが、この事務所は全体的に、「如何にに女性ファンに刺さるか」が大事にされているように思う。

そんなメタ考察は、今回は抜きにして。

SnowManは元々、ジェンダーマイノリティに対してとても寛容だ。

(え?

思ったよりも真面目な話すぎるって?

私も思った。)

目黒くんがドラマ「消えた初恋」の主演を務めたことや、そういう文化をいち早く取り入れる2次元文化に明るい佐久間くんがいるというのは大きいだろう。

(生配信での佐久間くんによる「ゆり組なのに薔薇ってね」発言に衝撃をまだ受けてる。何がなんでもこちら側すぎるぞ佐久間大介。あとゆるゆりも履修済みでしたっけ?こちら側すぎるぞ佐久間大介……)

あとは何せ女装が似合う(1ミリも関係ないオタクの戯言)。

「消えたさくこじ」をやるくらいには、そしてオタクによるカプ需要を謎に理解して下さっているくらいには、彼らは寛容だ。

そしてそれは、楽曲にも現れている。

作中主体が、どんな性別でも受け取れる。

例えばこれはbacknumberやヨルシカを聞いていても感じることだが、近年の楽曲は性別が特定できない。

私自身も短歌を創作する上で「僕」という一人称をよく使うし、想い人のことを「君」と呼ぶことが多い。

創作初期はわざわざ「貴方」「貴女」と使い分けていたりもしたが、特別な意図がない限り、そんなものは基本必要が無い。むしろ、男女どちらとも取れる言葉の方が良い。

文学も音楽も、共感が評価になる世界だからである。

女性からしか共感されなかったら

男性からしか評価されなかったら

分かりやすく言ってしまえば、そういう作品は賞が取りづらい(もちろん賞を取るために制作していないことは大前提で)。

そして現代のアイドル然り推し活界隈は、本当に性別が関係なくなった。

SnowManも、男性のファンが多いアイドルのひとつだろう。

嵐のライブでも、とある時期から翔くんが

「男性陣調子はどうだ?!」

「野郎共調子はどうなんだ?!」

と聞くようになったが、これは推し活の多様化と、それらの可視化に尽きるのではないか。

少し長くなってしまったが、SnowManの楽曲は、近年の文化・傾向を最大限に表現しているのではないか。

そこで、「彼の愚痴ならたまに聞くから」が登場する。

私はこれを最初に聞いた時、状況をパッと把握出来なかった。ジェンダーバイアスですね。

ここでの恋愛を全てストレート(異性同士)と仮定すると、

彼(男の子)・相手(女の子)←付き合ってる
         ↑ ←好き
     作中主体(男の子)

という構図になる。

しかしこれがパッと分からなかった。

何故か。

「彼の愚痴ならたまに聞くから」の口調である。

そもそも目黒くんの歌い上げ方が優しく、切なく、儚いもんだから女性らしさが出ていると思う。

さらに言えば、「彼」という表現自体、女性っぽいのだ。

そもそも男性が「彼」という瞬間はほぼなく、基本的に他人の恋人に対してのみ、「彼」という言葉を使う。しかし大体の場合、「彼氏」や「彼氏さん」、最悪の場合「あいつ」などと呼びそうなものである。ジェンダーバイアスだね。

そして「たまに聞くから」という口調も、どことなく女性らしい。ただこれに関しては私の主観であり、大した根拠は無い。

ただ、この「大した根拠の無い印象」の果たす役割は大きい。

大した根拠がないからこそ、主体の性別も相手の性別も自由に想像で補えるのではないか。

(正直、短歌的にも良くあることとして、字数にハマらなすぎてこの表現になった説が浮上している。無視しておく)

「彼」の性別は無条件に男性として、その相手が女性である場合も男性である場合も、作中主体の性別は特定できない。

ストレートである「貴女」に対して、叶うはずのない恋心を抱く作中主体(女)もあるし、あんなやつ忘れちまえばいいのに、と思いながらも女々しい恋心を捨てられない作中主体(男)もある。ゲイである「貴方」に対しての作中主体(男)も(女)も、正直どれも有り得るのだ。

そういう表現にされている。

SnowManはそういう楽曲ばっか抱えてる。

そしてそういう歌い方する。女よりも女みたいな踊りもする。でも嫌な女々しさもないというか芯が「漢」なの。

困る。恋しちゃう。人生まるっと大肯定集団すぎるSnowMan。

大真面目に語っておいてオタクで〆るのもどうかと思うが、要は「SnowManだいすき」である。

褒め言葉について(脱線)

以前、私がついった(頑なにTwitter派)でフォローしている同担様が、推しを褒める際の「可愛い」「姫」という語彙に関してすこし燃えていた。

以上の文章からわかる通り、私は男性に対しての「可愛い」「姫」という、所謂「女性らしい」褒め言葉に肯定的だ。だってそうなんだもん。

「ブス」と「可愛い」だったら「可愛い」の方がマシだろ。

というか可愛かったものに対して「かっこいい」などという「男性らしい」褒め言葉を使うのも違和感があるだろ。

あとみくりさんも言ってたもん。

可愛いの前では全面降伏なんです!

って。

今回のブログは、だいぶその辺の琴線に触れそうな表現を敢えてしたので、誤解を解きたくて(?)この章を設けたことをわかって欲しい。

「これが愛じゃないのなら」について(脱線②)

せっかくブログをあげるなら、これについても言及させて……。

RAYS発売当初、私は「これが愛じゃないのなら」の亡霊でした。

いや、「わたしの宝物」みてたから。それはそう!

この曲、SnowManにはあまりなかった系統というか、激重感情を丁寧にバラードにして、優しそうと思わせて噛み砕いたらバカ重い、という感覚である。異論は認める。

にしても深澤さんへのパート割りが天才すぎて……。

「僕にとっての君は宝物」

「困らせたくないから言えないまま」

「君といれば愛がなんなのか少しだけ分かったんだ」

「いつか言葉にして伝えるから」

こちらラスサビですが、本当にわたしの宝物1話すぎる。というか冬月→美羽の感情すぎる。

最後「いつか言葉にして伝えるから」を深澤さんに歌わせるの流石に天才で愛重くて頭抱えたよね……。

そんなんもう海外から帰ってきたら美羽を救いに行くよじゃん……栞を大切にするんじゃん……(意味深)。

「君がどんな未来を選んでも返しきれないほどのありがとう」

このパートを深澤さんにしたのも天才ですね。

制作側よ、「わたしの宝物」の台本、貰ったな?制作時に貰ったな?貰ったんだな?金一封(違う)。

どこかで語ろう語ろうと思ってたお話をこちらでぶちまけさせてもらいました。

どっちも深澤さんが光ってて狩られちゃう。

最後に

まとめ、ます。

要は、SnowManの大人な恋愛ソングって湿度が高いですよね。

そしてそれをすんなり受け入れさせる歌い方だったり、ダンスだったり。

正直歌詞だけ見たら
「お、おう……」
となりかねませんが、うっとりと見惚れ、共感し、亡霊になってしまうのは

SnowManが歌うから

なんでしょうねきっと……

今日もSnowManが大好きです。

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