映画「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」
昨日、とても不思議な流れで観てきました。「マイ・バッハ」。
ジョアン・カルロス・マルティンスという実在の人をモデルにした映画です。
実はこの映画は全く知らなかったのです、昨日まで。
たまたまyoutubeの広告で見て、映画館を調べたら毎日夕方から上映中ということが判明!
昨日はちょうど午後からオーケストラ仲間のUさんと会うことになっていたので、「突然だけど一緒に観に行かない?!」とお誘いしたら「いいよ!」というお返事。
ちょくちょく音楽関連映画を一緒に観に行っていたUさんとはしばらくご無沙汰していて、実は今年に入って初めて会うというまさにその日にこの映画の存在を知った、というのも奇蹟のようでした。
お父様の具合が悪くなり、その介護と仕事の忙しさで半鬱状態になりかけていたと言うUさん。
「そんなときバッハを弾こうと思ったの。子供のころあんなに大嫌いだったインベンション。でも今弾いてみるとものすごく癒やされて・・。時間も忘れて弾いているよ。」
彼女曰く、他の作曲家の曲ではだめだったと言う。なぜかバッハが心落ち着くのだと。最近バッハづいていたそんな彼女に「マイ・バッハ」の映画を誘ったのもまた不思議でした。
そしてまさに話題にしていたインベンションを弾くシーンもあって、後で「インベンション弾いていたね!」ってシンクロに驚いたのでした。
さて映画は・・
とても良かった。
生きるって何だろう?
しみじみ考えました。
ピアニストが手を故障させてしまったら。
アマチュア音楽家の私でさえ相当な絶望感だと思うけれど、ピアノが人生そのものという言うべきピアニストがピアノが弾けなくなってしまった時の絶望は・・きっと想像を絶する。
やさぐれたりもするだろう。
音楽を捨てたくなってしまうこともあるだろう。
人間だもの。
でも彼は諦めなかった。不死鳥のように音楽を愛し続けた。
人生なんてあっという間。
でもこの短い人生でも、こんなにも多くのことを経験し、絶望の淵も味わい、そして音楽の喜びも極めるということができるんだな・・
生きるって?
人生って?
そしてつい彼と比べて自分の人生を振り返る。
なんて波風のない人生・・・。
それはそれでいいのかもしれないけれど。
はたして彼のように「生ききった!」と人生最後に思えるだろうか?
(彼はまだご存命ではありますが・・)
もっともっと、彼に少しでも近づけるように一日一生の思いで生きていかなければと強く思ったのでした。
そんな気付きを、宇宙がギフトしてくれたのかな。このタイミングで。
今日も記事をお読みいただきありがとうございました♪
※写真は公式サイトより。
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