出会いは空港から。巨大なブッダがお出迎え、アーユーボーワン!スリランカ
昨日、スリランカ政府が1月23日から外国からの観光客受け入れを決めたというホットなニュースが飛び込んできました。
《訂正》後日確認したところ、1月21日から空港が再開されたそうです(1月23日追記)
本当に実現するなら(スリランカのお国柄を考えると「やっぱり延期」なんてことも予想でき)、2020年3月に新型コロナウイルス対策のロックダウンが開始して以降、10カ月ぶりに国際空港が再開されることになります。スリランカも経済活動が停滞しており観光大国としてその影響も心配なところ。
今日は早く自由に往来ができることを願いつつ、わたしとスリランカの出会いをお話しします。
きっかけは、バワ建築
わたしとスリランカの出会いは、2017年の春。その前年の暮れ、友人からスリランカ旅行に行った話を聞きました。
世界遺産の遺跡に行ったとか、象に乗ったとか、ブルーサファイア買ったとか、いろいろ聞いたけれど、最も印象に残ったのはジェフリー・バワの建築。
ジェフリー・バワ(故人)は、世界に名を馳せる建築家。シンガポールのホテル「マリーナ・ベイサンズ」で一躍有名になったインフィニティ・プール(プールの先が海や空とつながり、果てしなく続いているように感じさせる設計)や、世界的に有名なラグジュアリーホテルのアマンリゾーツの設計はバワのスタイルから着想を得たと言われています。
スリランカにはリゾートホテルをはじめ、バワの建築物が数多く残されていて、建築を見て歩くのが好きなわたしは俄然興味を持ちました。
特に魅かれたのが、森の中にあるリゾートホテル「ヘリタンス カンダラマ」。世界遺産「シギリヤ・ロック」にも近く、観光客に人気のホテルです。
時とともに、いずれ森の緑の中に埋もれていくように設計されており、まるで自然と一体になったような、何とも心地よい空間を体験できると評判のよう。
「スリランカに、バワ建築を見に行きたい!!」
そんな折、別の友人から朗報がもたらされます。聞けば、GWにスリランカへ行くと言います。しかも一人旅。こんな話に乗らない手はない!この渡航がわたしとスリランカの出会いに。
アーユーボーワン、スリランカ!
到着したのは深夜でした。
同行する友人は、休みの都合で1日遅れで到着することになっています。初めましての国で、深夜到着は少々心細い。。。
しかし。
不安でいっぱいのわたしをバンダラナイケ国際空港で迎えてくれたのは、ド派手なブッダでした。行ったことがある方なら、ぴーんとくるはず。あれ、ですね。なぜそこに?というところに、でーんと鎮座していらっしゃるのですね。
入国審査を受ける前のゾーンでブッダに出会い、緊張した心がちょっと緩みます。日本の仏像はもうちょっと厳かな感じだけど、このブッダはなんてお茶目なの❤︎
立ち止まって見上げると、目が合った、気がしました。
たったひとつだけ覚えてきた現地の言葉、「アーユーボーワン=Ayubowan」を心の中でつぶやいてみます。
「アーユーボーワン=Ayubowan」は、公用語のシンハラ語で「こんにちは」。
他にも「さようなら」「はじめまして」「やあ」「ありがとう」など、どんなシーンでも使える、スリランカンとの距離を縮める言葉。
Ayu=生命
Bowman=永遠
という意味があり、「ずっと健康でありますように」という願いが込められています。スリランカではこの思想が伝統医療「アーユルヴェーダ」にも息づいており、日常の食事や生活様式にも自然と取り入れられています。
ブッダにきちんとご挨拶をしたのが功を奏したのか、入国審査もすんなり。到着ロビーでは親切なスリランカンがタクシー乗り場まで案内してくれたり、恐る恐る乗ったタクシーも無事ホテルまで送り届けてくれたり、幸先の良いスタートが切れました。
その後、何度も足を運んだスリランカ。バワ建築見たさのミーハー心が動機のスリランカでカレーにハマり、その後の人生の流れまで変わっていくことになるとは。
人生何があるかわかりません。
空港でこのブッダに出迎えられるたび、「また帰ってきました」「今回の滞在も素晴らしい時間になりますように」と語りかけています。
みなさんも入国の際は、ご挨拶をお忘れなく。
スリランカカレーとの出会いは、こちらに紹介しています。