
スリランカってどんな国?| アーユーボーワン!光輝く島、スリランカ #1
2020年3月以来、10カ月ぶりの国際空港再開のニュースの真偽を確かめたく、今日スリランカの友人に連絡してみたところ、無事空港はオープンした模様。でも、観光客が自由に旅行できるようになるにはまだ時間がかかりそうです。
自称・広報大使としては、スリランカカレーはもちろんのこと、スリランカの魅力も知っていただきたいー。1日も早く自由な往来ができることを祈りつつ、これからは少しずつスリランカのお国のことも紹介していきます。
スリランカのイメージって?
さて、みなさんは「スリランカ」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?「象」?「紅茶」??はたまた「宝石」???
スリランカカレーのイベントを行うと、結構聞かれます。
「そもそもスリランカってどんな国なん?」って。
確かにスリランカというお国自体、日本ではまだまだ馴染みが薄い。
わたし自身、数年前まで「インドの下の方にあるとこよね」くらいのイメージしかありませんでしたから。
まずは基本情報をおさえましょう
教科書的ですが、まずは基礎データから。
国名
スリランカ民主社会主義共和国
Democratic Socialist Republic of Sri Lanka
スリとは、公用語のひとつシンハラ語で「聖なる」「光り輝く」の意。ランカは古くからこの島を示す固有名詞。つまり、スリランカとは「光り輝く島」という美しい名前なのです。もっとも1972年に改称するまでは「セイロン」という名前でした。
地理
南アジアに分類され、インド亜大陸からインド洋のポーク海峡を隔てて位置する島国です。時差は日本から3時間半遅れです。
面積
北海道よりやや小さいくらい(約0.8倍)の65,610平方キロメートル
人口
約2,167万人(2018年)で、世界第58位
首都
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(長い!)
スリランカの首都をコロンボと勘違いしている人が多いのですが、コロンボは経済の中心地で首都はこちら。名前を分解するとスリ=「聖なる、光輝く」、ジャヤワルダナは、首都を1983年にコロンボから現在の首都に遷都した第二代大統領の名、プラ=「街」、コッテが元々の街の名前。
民族
他民族国家で、シンハラ人(74.9%)、タミル人(15.3%)、スリランカ・ムーア人(9.3%)、その他マレー人、バーガー人、ヴェッダ人
言語
公用語(シンハラ語,タミル語)。2つの言語をつなぐ役割として、連結語(英語)が指定されています。1948年2月4日に独立するまでイギリスの植民地だったため、主要都市や観光地であれば英語が通じます。
宗教
他民族国家で、仏教徒(70.1%),ヒンドゥ教徒(12.6%),イスラム教徒(9.7%),キリスト教徒(7.6%)
仏教徒が多い国ゆえか、国花は蓮の花です。
通貨
スリランカルピー:LKRまたはRsと表記されます。
(2021年1月23日現在のレートは、1LKR=¥0.52)
経済成長に伴い年々物価が上昇傾向にありますが、それでも日本の1/3ほど。
主要産業
農業(紅茶、ゴム、ココナッツ、米など)、繊維業が盛んです。
世界で一番素晴らしい場所とも
ちょっと古い情報ですが、2010年にニューヨークタイムズ紙で「訪れるべき国No.1」に、2013年には世界的に有名な旅行ガイドブックのロンリープラネットで「旅行したい国No.1」に選ばれた栄誉ある国。歴史を遡ると13世紀にマルコポーロに「世界で一番素晴らしい場所」と讃えられた記録もあるとか。
美しいビーチやサファリ、シギリヤ・ロックをはじめとする世界遺産など観光資源が豊富で、意外や大勢の観光客が訪れる「観光大国」なのです。これまでは地理的な要因から欧米人観光客のリゾート地として名を馳せていましたが、近年は日本や中国からの観光客も増加傾向にあります。
自然も文化も楽しめる!8つの世界遺産
北海道の8割ほどの小さな国土に、8つもの世界遺産があるところも魅力のひとつ。大自然から遺跡や寺院までバラエティに富んで、自然も文化も楽しめます。
・ダンブッラの石窟寺院〜5つの石窟からなる黄金の寺院
・古代都市ポロンナルワ〜古代の仏教遺跡群は必見
・古代都市シギリヤ〜天空に浮かぶ岩上の王宮。スリランカといえばここ
・聖地アヌラーダプラ〜スリランカ最古の都。仏教伝来の地
・聖地キャンディ〜シンハラ王朝最後の都。最もスリランカらしい街並み
・中央高原地帯〜緑豊かな高原が広がる。紅茶の一代産地もこの付近
・ゴール旧市街と要塞群〜城砦に囲まれたフォトジェニックな街並み
・シンハラージャ森林保護区〜自然豊かなジャングルで珍しい動物に出会う
ダンブッラの石窟寺院。ブッダの生涯やスリランカの歴史が極彩色で描かれています
シンハラ王朝2番目の都ポロンナルワ。12世紀には南アジア随一の仏教都市として発展を遂げました
ジャングルの中にそびえ立つ高さ195mの巨大な岩山シギリヤ・ロック。1500年前、頂上に王宮を築いた王様がいました
2500年以上前に築かれたスリランカ最古の都アヌラーダプラ。紀元前3世紀にインドからこの地に仏教が伝来しスリランカ全土から、遥かタイやミャンマーへと広まりました
シンハラ王朝最後の都キャンディ。街のシンボル、コロニアル建築の傑作クイーンズ・ホテルではクラシカルな雰囲気にどっぷり浸れます
緑豊かな高原がどこまでも広がる中央高地。世界でも珍しい固有の植物が見られ、近くにはセイロンティーの産地として有名なヌワラ・エリヤ(写真)があります
城砦都市ゴール。真っ白いモスクとコロニアル建築が同居する街並みは美しく、どこを切り取ってもフォトジェニック!
シンハラージャ森林保護区は18,000ヘクタールにも及ぶ熱帯雨林のジャングル。世界でもここでしか生息していない動物が85種も生息します。象もこんなに近くに!
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いかがでしたか?今回はポイントを絞ってお伝えしましたが、「行ってみたい!」と思っていただけたなら嬉しいです。
いつもカレー!カレー!!と力説していますが、スリランカには世界遺産だけではなく、アーユルヴェーダや建築、紅茶、リゾート、はたまたその国民性など知れば知るほど面白い魅力がたくさん♫ これからしっかり伝えていきます!
スリランカカレーの合間に、どうか末長くお付き合いのほど。