実はワンプレートじゃない!? | スリランカカレーの誤解
実はワンプレートじゃない?
いままで「スリランカカレーは、ワンプレートのライス&カレーが基本です」なんて散々語ってきたのはどこへやら。
今日はいきなり喧嘩を売るようなスタートですが、正しくは「最初からワンプレートのライス&カレーの状態で供されるわけではない」という意味。のっけから、ちょっとスポーツ新聞の見出し的な煽り方で失礼しました(^^;
スリランカカレーというと、ワンプレートのライスとカレー。ライスのまわりとカレーと副菜が取り囲む、この感じ。
ぱっとイメージされた方、あなたはもうかなりのスリランカカレー通!
でもスリランカでは、レストランで注文しても「お待たせしました、ライス&カレーでございます」とこんな料理が出てくることはまずほとんどありません。
たいていはブッフェスタイルで、お皿を手に取り、自分の好きな種類を好きな量取り盛り付ける、もしくはたくさん並ぶ種類からお店の方に盛ってもらうのが基本スタイル。
つまり、最初から一皿に盛り付けられて出てくるわけではなく、それぞれ自分の好きなように盛り付けてライス&カレーの形にするんですね。
あ、でもブッフェとは言えホテルのレストラン以外は、基本おかわり自由ではありません。一回だけです。ここ、重要。
コロンボ市内のお気に入りのフードコート。つい目移りしてあれもこれもと指差し、とんでもない量を食べてしまうのが玉に瑕。
コロンボ市内の「シナモン・グランドホテル」内レストラン「ヌガ・ガマ」ではスリランカの田舎を模した作りの中、ワラン(土鍋)に入った料理が数多く提供されます
日本の食卓との共通点
このように銘々が自分の好きなように盛り付けて食べるスタイルは、家庭でも同じです。ライスもカレーも副菜も、みーんなテーブルに並べて、取り分けていただきます。
これは「客人来たる」バージョンで、普段の食卓よりはかなりゴージャスな品数
このスタイル、よく考えると日本の食卓にも通じるところがあるかと。家庭にもよりますが、ご飯や味噌汁はそれぞれに並べられていても、煮物や炒めものなどのおかずは一品ずつ大皿にドーンと盛られ各自で取り分けるスタイルも健在ですよね。
おうちご飯のこのスタイルに難点があるとすると、美味しくってついついおかわり…許容量を超えて食べ過ぎてしまい、結果体重がうなぎ上り、ということ。
スリランカでは、お皿を空けるとお客さまをもてなそうと、さらにどんどん盛ってくれようとします。シンハラ語で「アティ」(もう、十分)は必ず覚えておくべき言葉。
腹八分目が健康の秘訣。ライス&カレーは適量で楽しみましょう。