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中之島建築探訪とコンラッド大阪

9月の三連休、長男のMayaが関西に遊びに来ました。
関西での予定の合間に、写真撮影のため中之島周辺に一緒に出かけました。
コンラッド大阪でのアフタヌーンティーが今回の撮影フィーです。

コンラッド大阪

コンラッド大阪
曇り空と建物のコントラストが美しい

もう少し青空が見えていると40階にあるロビーラウンジからの眺めもくっきりとしていたと思います。
地上200mからの眺めは、まさにコンラッド大阪のコンセプトである「Your Address in the Sky」

螺旋状の階段もドラマチック

カフェの入り口に聳え立つオブジェは、風神雷神像。
名和晃平氏の作品「Fu/Rai」
マイクロビーズで出来ています。高さは2体とも5m前後の大作。

「Fu/Rai」に迎えられます
球体構成の神様
窓を背に聳え立つ姿が美しい

コンラッド大阪には、389点のアート作品が展示されています。
いずれもホテルのコンセプトに合わせた現代アートです。

「Vein」水脈

同じく40階ロビーラウンジの壁面に飾られているのは、様々な樹木で作られたブレンド・コマー氏の作品「Vein」です。
濃いグレーのタイルに自然な樹木の色が映えています。

「AURA」

高さ7m幅10m巨大な作品は
松尾高弘氏の手掛けた「AURA」
雲、風、ダイヤモンドダストなど大気の輝きをオブジェに仕立てています。
今日は曇り空が背景なため、おとなしいきらめきを放っていますが、晴れた日には無数の虹が現れるそうです。

「Prism Chandelier」

一階ホテルエントランスにある同じ松尾高弘氏の作品。
「Prism Chandelier」
輝く光の集合体をイメージしたアートであり、照明器具でもある美と機能を兼ね備えた作品、アートシャンデリアです。
ホテルに足を踏み入れた途端、黒を背景にした魅せる演出に心を掴まれました。

天井に作られた石畳
足元は参道をイメージ
階段踏面の色合いも参道を意識して
39階のラウンジを眺める

こちらのホテルにはご縁があったため一度宿泊したいと思っています。
宿泊費が高額なので、なかなか簡単に泊まれないことが残念ですが。

さて、ご縁について少しお話をさせていただきます。
インテリアコーディネーターの仕事の一環としてアートのセレクトを依頼されることがあります。
さほど頻繁ではないですが、玄関ホールやリビングなど主たる部屋に飾る絵やオブジェをセレクトし、提案します。

あるお客様から玄関の正面に愛車の写真もしくは車の絵を飾りたいとリクエストされました。
自宅の設計段階、打ち合わせ当初からのご要望でした。
リビングのソファに座って、愛車を眺めることが、大きな拘りの1つでした。
愛車の中でも特にお気に入りのスポーツカーをイメージした作品を玄関ホールに用意して欲しいとの話から今回のプランが生まれました。

玄関の床、壁、天井、クローゼット収納の扉などを白で統一し、一番目に入る玄関ホール正面にフォーカルポイント(視線を留める点)を設定しました。

中林丈二氏の作品

コンラッド大阪の各客室に飾られている作品が、中林丈二氏「気流」
ヘッドボードの真上の壁に横方向に展示されています。

アートギャラリーのご紹介で中林丈二氏に依頼し、同じ材料を使い、縦方向に飾るためのオブジェを作成していただきました。
車の走る姿を流線型に見立てた作品です。

美しい深みのある赤が、お客様が所有するスポーツカーの色を彷彿させると、ご満足いただけました。

ホテルの紹介写真でしか見たことのない「気流」ですが、
その迫力に圧倒される作品を作っていただけたことに感謝をしています。

差し色の赤紫色が効果的
パープルのテーブルスタンド

ホテルラウンジでのアフタヌーンティーは、夕方まで満席だったため断念せざるを得ませんでした。

ホテルのロビーやラウンジは、全体的に和を意識した色彩計画です。
アート作品が空間に馴染みながらも、心に働きかけてくる仕掛けが施されています。

ところどころに配された差し色も空間の美しさをより強調していると思います。

中之島周辺散歩

ホテルを出て、周辺を少し歩いてみました。
歴史のある建物と新しいビルの共存する姿は、上海の街の
ミニチュア版のようです。

印象的な外観
水の都大阪
レリーフも美しい
圧倒的な存在
歴史を感じる佇まい
リズミカルな窓
足元に咲く優しい色遣いの花

残暑が厳しく、曇り空にも関わらず蒸し暑い一日でした。
外部の散策や散歩には向かないと思いました。

もう少し過ごしやすくなった折りには、また出かけたいと思う中之島周辺でした。

機会があれば、お出かけください。

                 Photo by Maya

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