インテリアデザイナーの引越し顛末記PartⅡ-③
今回は趣向を変えてトラブル編です。
以前、粗大ゴミとして処分予定の収納家具と食器棚の解体見積りの話をしました。
その件とは、別に今回は引越しトラブルについて体験談をご紹介します。
ドレッサーのガラス天板
アルフレックスで購入したコンポーザーシリーズのドレッサーは収納、天板、ミラーの3ブロックに解体できます。
引越し2日目、帽子を脱いで深々と頭を下げられました。
「申し訳ございません。」
「ドレッサーの天板が、到着した時にはこのような状態でした。」
厚みのあるガラスの天板が、真っ二つに割れ、さらに細かく粉砕していました。
「輸送中にトラックの荷台で何かとぶつかって割れたと思われます。」
「後日、担当者からご連絡させていただきます。」
後日、担当の方からご連絡をいただきました。
今、メーカーに天板の見積りを依頼中、また天板の交換までは1週間から10日ぐらいかかるとの内容でした。
新しい天板を用意してくれるのであればと安心しました。
これからも私の人生に寄り添い続けてくれることを望みます。
ガラスの破損の件で気になったことが1点あります。
今回の担当者も「トラックが急停車した拍子に…」と話していました。
トラックの運転手から報告でも上がっているのでしょうか?
あくまでも搬出時のミスではないことを強調していました。
またはドライバーさんは、外注なのでしょうか?
とにかく無事に元通りの姿に戻ることを祈ります。
アルフレックスのドレッサーは、20年ぐらい前に母に買ってもらったものです。
名前は変わったようですが、いまだに継続して販売されていることに安心しました。
飽きのこない、シンプルなデザインは時代を感じさせない強さと魅力があります。
書棚天板のキズ
引越しから一週間後、家具の解体をしてくれたカンディハウスの職人さんが、今度は家具を組み立てるために来てくれました。
当然ですが解体同様、組み立ても有料工事です。
開口一番「キズがあります。」と呼ばれました。
幅250cmの天板の左端のカドと角から6cmのところに深い凹みキズがありました。
職人さん曰く、「壁にキズの面を下の裏側に来るように立てかけてありました。」
解体時には無かったキズです。
「写真を撮影しているのでクレームを入れても大丈夫です。」
と言われ、引越し屋さんに連絡をしました。
担当者不在のため、後日連絡しますとの回答でした。
また天板かと思われそうですが、また天板をと思うのは私の方です。
「これは補修が難しい素材だね。」と職人さんが心配そうに話していました。
私が一番心配です。
カンディハウスのシステム収納amシリーズは、今は廃盤の商品です。
今回も写真を撮影しながら解体をし、情報を共有しながら組み立て作業をしてくれました。
このデスク収納は、もともと長男が中学生の頃から昨年独立して出て行くまで10年間使っていたものです。
ピアノ塗装の引き出しや扉にはキズ1つありません。
品質の良さと長男の物を大切に扱う性格のおかげで、未だに美しい書棚です。
新居では、寝室に置き125cmずつ、夫とシェアしながら使う予定です。
チェストの引出し扉が外れる
食器棚は棚板のたわみが酷かったため、処分しました。
チェストをカウンター収納として代用しようと考えたのですが、使い始めて6日目、扉が外れてしまいました。
30年前に買ったドイツインターリュプケ社のものです。
頑丈で今まで4度の引越しにも耐えてきました。
いよいよ寿命だったのですね。
「30年ですか!」とカンディハウスの職人さんに驚かれました。
白い家具にも関わらず、デザインと素材のクオリティから決して安っぽくも古くさくも見えないところが気に入っていました。
いよいよお別れです。
今回、引越しを機に遭遇したトラブルを3点ご紹介しました。
ご参考になればと思います。