数字で覚えるインテリア〜カーテン編①〜
カーテンを考える
大型家具と同じようにカーテンも購入の機会が比較的少ないアイテムだと思います。
洋服選びでは自分らしさを発揮できる人が、カーテン選びはプロのコーディネーターに任せるケースが少なくありません。
インテリアをセンス良くまとめるのは難しいとの思い込みから、第三者にすべてを委ねてしまうのはもったいないと思います。
住む人の想いが散りばめられた住空間は、多少の失敗があったとしても、満足感で満ち溢れています。
プロが手掛けるモデルハウスやモデルルームには、間違いはありませんが、住む人の体温や声が存在しません。
自分らしさやこだわりを加えることで、心地よい空気感に包まれたインテリアができます。
さて、今回はカーテンを考える際、覚えておくと便利な言葉と数字をご紹介します。
ある程度の予備知識を持っておくことで、新居のインテリア担当やカーテン専門店での会話がスムーズに運びます。
専門用語が飛んできた場合もきちんと受けとめることができ、打ち合わせ効率も上がります。
カーテンの役割とは
カーテンの役割は大きく2つあります。
1.機能性と快適性
2.審美性(デザイン性)
カーテンを掛ける大きな理由の1つが、外部からの視線を遮り、プライバシーを確保する遮蔽(しゃへい)機能です。
他にも室内を快適に保つ断熱機能と遮光機能があげられます。
外から内部が覗きこめないように設計された家では、カーテンを掛けない選択肢もあります。その場合は、窓を覆うものがない分、部屋がすっきり整います。
ただし、外に開いている窓の場合は注意が必要です。
夕方、駅から自宅に向かう途中、リビングの風景が丸見えの家を見かけます。覗き見をしているような居心地の悪さを感じるため、住む人が自分の好みだけでなく、外部への配慮も考える必要があると思います。
カーテンの機能
機能カーテンには、下記の7種類があります。
カーテンに求める機能がある場合は、その目的に合わせて選ぶ必要があります。選び方がわからない時は、要望を担当者に伝え、提案を求めることをお勧めします。機能面のアドバイスはプロに任せてください。
1.遮光
2.防炎
3.消臭
4.ミラーレース
5.UVカットレース
6.ウォッシャブル
7.耐光
1の遮光カーテンは雨戸やシャッターのない窓、特に寝室にある窓に向いています。ただ、大きな開口部のあるリビングなどでは夏の強い日差しを遮ることで冷暖房費を抑えることができます。
2の防炎カーテンは不燃と混同されることも多いのですが、あくまでも燃えにくい、火がついても燃え広がりにくい生地を使ったものです。危険を孕む小さな誤解に気をつけてください。防炎カーテンは燃えます。
3の消臭機能は、自宅でペットを飼っている人やタバコを吸う習慣のある人から要望されることがあります。
4のミラーレースは外側に光沢のある糸を使うことで、日中は室内が見えにくい効果があります。一番ポピュラーな機能カーテンだと思います。遮蔽性に関しては、最も効果的なレースです。
5のUVカットレースは、紫外線の透過率を抑える機能があります。大切な家具や内装材を日焼けから守る効果があります。
6のウォッシャブルは、自宅の洗濯機で簡単に洗えるカーテンです。このタイプにつけられているタグの収縮率は殆ど0%に近い数値で、扱いやすいことが特徴です。
7の耐光機能は、日当たりの良い大きな窓にお勧めです。強い日差しを浴びても生地が変色しにくいことを特徴としています。特にかけっぱなしが多いレースのカーテンに使うと経年劣化し辛いため、お勧めです。
その他、メーカーによって細かい機能をうたっていますが上記の7種を覚えておくと役に立つと思います。
審美性(デザイン性)については、次の機会に数字を絡めてご紹介します。
ご参考になればと思います。