インテリアデザイナーの引越し顛末記PartⅡ-9
6月に入り、ようやく生活のリズムが整い始めました。
これからは、少しずつ使い勝手を考えながら微調整をしていく予定です。
前回の玄関、トイレに続き今回は水まわりの要である浴室と洗面所をご紹介します。
浴室のインテリア
浴室の一番の悩みは、掃除の煩雑さだと思います。
油断するとすぐに発生するカビと排水口まわりのぬめりには、誰もが苦慮しているのではないでしょうか?
浴室のメンテナンスについてもYouTubeを参考にし、いくつかのアイデアを採用しました。
清潔な状態を維持しつつも、家事負担を軽くするために決めたルールは次の3点です。
1.吊るす収納
2.モノを持ち込まない
3.換気を徹底する
1.浴室内に置いておくもの(風呂椅子や風呂おけなど)はすべて吊るしておくことにしました。
掃除道具も同様です。
吸盤タイプではなく、壁にピタッと張り付くマグネットタイプのフックの方が使い勝手が良いと思います。
マーナの白は質感が良く、マグネット以外にもブラシやスキージーを揃えました。
2.シャンプーやボディソープなどはその都度、持ち込むことにしました。
使い終わった後はタオルでボトルを拭いてから洗面所の棚に片付けることにしました。
ルーティン化すると、さほど面倒には感じません。
浴室内が色で騒がしくなることもなく、静かな空間を確保できました。
もちろん本来の目的であるカビやぬめりも防ぐことができます。
余談ですが、いち髪ザ・プレミアムのシャンプーとコンディショナーはパッケージの色に惹かれて購入しました。
先日情報誌LDKの中でこの商品はA評価でした。
仕上がりがしっとり、ツヤツヤになり気に入っています。
3.浴室コントロールパネルについている換気モードを3時間に設定し、使っています。
床がカラッと乾いて気持ちが良いです。
洗面所のインテリア
浴室に繋がる洗面所には、収納がたっぷりあります。
このスペースでは次の3つをルールとしています。
1.見えない収納の中は、使い易さを優先する
2.洗面化粧台の収納は、夫と2分の1ずつにエリア分けをする
3.オープン棚のタオルの質感と色にこだわる
1についてはトイレ収納と同じ考え方です。
洗濯機上収納も、洗剤を取り出しやすいようにボトル類を並べて収納しました。
YouTubeで紹介されているように収納の中まで整理整頓していません。
ボトルの色もばらばら、商品名もそのままの状態は賑やかな印象です。
この収納は、扉を閉めた状態を正とし、使い勝手を主軸に考えました。
2も1と同様ざっくりとエリア分けをする程度に留めました。収納グッズを駆使してパズルのように隙間のない引き出しにはなっていません。
ポイントは余白です。
ゆったりと隙間を残した収納にしています。
3.今回一番こだわった項目です。
新居の内見時、一番始めに持ち込んだものがフランジュールのニュアンスあるグレーが美しいキャンドルとタオルでした。
フランジュールはフランス語で「自分らしい一日」と訳されます。
自分らしい一日
引越し当初、洗面所にあるオープン棚に置くタオルは白一色と
決めていました。
かごやケースに入れて収納するのではなく、直接折りたたんで棚に並べる予定でした。
インテリアショップのタオル棚のイメージです。
タオル研究所で買った白系のタオルを並べてみましたが、店頭に並んでいる絵とは明らかに異なります。
白の色みだけでなく、織り方や使用感の違いが現れていて統一感を感じられないことが原因かと思い至りました。
空間に色が氾濫すると、どうしても賑やかで騒がしい雰囲気になります。
それを避け、すっきりした美しい収納棚を作るための具体的な例がいくつか紹介されています。
その1つがタオルの色を白で統一する案でした。
白は決して嫌いな色ではありません。
ただ私にとって白はインテリアに於ける背景色です。
床、壁、天井、カーテンなど広い面を覆う色だと考えています。
今回、モーヴ(グレイッシュパープル)とライトグレーの2色を選びました。
人真似ではなく、私らしい色を選び取ることでオープン棚が整ったと満足しています。
ご参考になればと思います。