見出し画像

修道院で暮らしてたときのこと

やほーこんにちは。
以前友人より、あなたの修道院でのシェアハウス(寮)生活をユーチューブとかブログにしたら良いよ。面白すぎるから!と言われてから数年が経った。
ついに書いてみることにした!いぇい。


修道院で暮らす!?

私は数年間、キリスト教修道院の一室を間借りして、いわゆるシェアハウス生活をしていた。住人は寮と呼んでいたので寮と表現する。
日本というクリスチャン人口1%未満という国にいながら、キリスト教の修道院にシスターでもブラザーでもない人が暮らすというのは珍しいことである。

シェアメイトはというと、様々な人たちで構成されていて、常時2〜10人くらいいた。出身地もバラバラ。日本のみならず、フィリピン、メキシコから来た人もいたし、社会人も学生もいた。

同じ建物内にはシスターが住んでいて、シスターたちは修道生活を送っている。しかし、生活空間は完全に別れている。が、もちろん夜中に中を探検したことはある。爆。
ちなみに住んでいた修道院は、教育系の活動修道会といわれると言われるところだった。通常修道院には、2つのパターンがあり、観想修道会と活動修道会とがある。前者は修道院の中で、祈りと黙想と労働の生活をしている。後者は、祈りを土台にしつつも、病院、学校、社会福祉施設など社会へと出ていき奉仕の生活をしている。それが福音(神の愛を伝える)ということのようだ。

シスターたちと同じ屋根の下で暮らしながらも、暮らしぶりは単なるシェアハウス(寮と言ってた)というものだった。ちなみに門限は21時!!!!やばすぎ。門限が過ぎると真っ暗にされていて、開けてくれないのだ。結局は入れてもらえるのだが。

生活空間

生活空間についてだが、6畳近い個室が与えられ、お風呂・キッチン・トイレ等の水回りは共用だった。住人が多かった頃は、共用部の掃除当番があったが、それはそのうちなくなってしまった。気づいた人が掃除する感じ。ルールはある程度あった方がいいなと思ったが、それがない自由すぎる良さもあったのかもしれない。
水回りの共用はストレスだったが、私にとってのストレス源の住人は1人くらいだったので、結構快適に暮らしていた。(私もなにかしらで誰かのストレスだっただろう)でもね、やっぱり水回りの共用はきつい!爆

ちなみに、そのストレス源の人の何がストレスに感じたかについて少し書こうと思う。
ある日、冷蔵庫に調理した鍋ごとラップをかけずにしまってあった。冷蔵庫のスペースはなくなるし、匂いは充満しているしで困った。
他には、お風呂のお湯を溜め始めて、そのまま寝てしまったらしく、朝までお湯を出しっぱなしのこともあった。さらに、夜中に爆音で歌い始めるらしく、隣の部屋の人は大変だったようだ...。
他にも色々あるが、そんな感じで他人と暮らすと言うのは大変だなと学んだ。

立地について

寮の場所は、都心まで電車で10分くらいでの閑静な住宅街にあった。寮から最寄り駅までは、徒歩15分とちょっと遠かったが、家賃が安かったのでしかたないかと思っていた。
寮のどこが好きだったかといえば、屋上だ。住んでいた地域は建物の高さの上限があり、うちは1番高い建物だった。そのため屋上から都心の夜景が一望できて、そこで呑んだりするのも最高だった。

シェアメイトとの交流

幸い私はシェアメイトにすごく親しい友人が出来た。コロナ渦では、おうちでさまざまなものを料理して、歌いながら楽しい食卓を囲んでいた。コロナ渦での1年近くは、住人はその友と私の2人でのびのびと暮らした。そもそもその友人とは、教会つながりで出会い、彼女を通じてこの住まいが与えられたのだ。ほんと家なくて困ってたので感謝。

潔き祈りの日々!?

住んでいるのが修道院なので、そこにはチャペル(聖堂)があり、シスター達が毎日何回も祈りの時を持っている。私たちも自由に参加できるのだが、時間が合わず、ほぼ参加したことはない…。祈っている人が常にいる空間というのは、なんとも言えない静寂があって、素敵だなぁと思っていた。

旅立ち、そして閉院

学生時代の3年間と就職してからの半年をこの寮で過ごしたが、ついにシェアハウス生活に嫌気がさしたのと、働いて経済的余裕が出来たこともあり、通勤時間が長くしんどいので、引っ越してしまった。ほんと大の大人が箱入り娘みたいな生活をしていたと思う。箱入り娘とお呼びください。

その後、1年以上が経って、修道院自体を閉じるという連絡があった。修道院は全国にいくつかブランチがあるので、シスターたちはそれらの修道院へと引越しされたそう。建物は売り払われるようだ。前々から準備していたことだと思うが、この辺がなんというかカトリックの潔さなのかなぁと感じる。

長くなってしまった...。またなにか思い出したら、この修道院生活のことを書いてみたい。






いいなと思ったら応援しよう!