会員数200万人のWeb2グルメアプリ「SARAH」のユーザーがNFTを保有できる理由
SARAHは、月間200万人のWeb2ユーザーにグルメアプリを提供しており、ユーザーがWeb3を意識せずにサービスを体験できることを重視しています。
実際に2024年4月にアプリ内で「NOREN NFT」という機能をリリースしました。
NORENのコンセプトに共感いただき、1ヶ月で400個ものNOREN NFTが獲得されるほど活発な活動が見られました。
また、多くのWeb2ユーザはユーザー「バッジ」と呼んでおり、NFTであることを全く意識していません。このようにWeb2ユーザーがNFTを獲得できている理由は、SARAHがあえてWeb3ネイティブなウォレット接続の導入をしていないからだと考えています。
ご存知の通り、Web2ユーザーにとってWeb3のウォレットを使うことは難しく、プライベートキーやシードフレーズの管理、ウォレットのセキュリティに関する知識が必要になります。
また、ウォレットのセキュリティに対する不安や、Web3ウォレットのインターフェースが複雑で、使い慣れないユーザーにとって難しいと感じることがあるため、ユーザーによるウォレット接続の導入をしないという戦略を採用しました。
このように、SARAHの裏側ではブロックチェーンを活用していますが、ユーザーはWeb3を意識することなく、従来通りの操作感でサービスを利用できるようになっています。
本記事では、具体的にどのようにSARAHのWeb2ユーザーがNFTを利用しているのかについて解説します。
Web2ユーザーがシームレスにWeb3を体験できるSARAHのウォレット戦略
SARAHでは、ユーザー登録の際にSARAH側で全ユーザーに対して自動的に ERC-6551 に基づいた Token Bound Account を作成しています。
💡 ERC-6551とは ERC-6551は、Ethereum上で特定のNFTをウォレットのように機能させる規格です。これにより、NFT自体が資産を保有したり、他のNFTやトークンと相互作用することが可能になります。
NOREN NFTはアプリ内で獲得された際、自動的にユーザー自身の Token Bound Account に紐づけられるため、ユーザーは「ウォレット」や「NFT」を意識することなく、NORENを保有することができます。
このような工夫により、ユーザーはWeb2の感覚でサービスを利用しながら、実はその背後でWeb3技術が機能しているという、ユーザー体験の向上が図られています。
NOREN NFTの転売や譲渡の可能性
SARAHは、将来的には，ユーザーがNOREN NFTを転売や譲渡できるように、NOREN NFTを自身のEOAウォレットに入れることができるような設計が必要だと考えています。そのため、ユーザーは自身のEOAウォレットにERC-6551をClaimし、自己の権限でNOREN NFTを管理できるようになります。これにより、NOREN NFTをマーケットプレイスで販売や譲渡も可能となります。
このように、SARAHではWeb2ユーザーがウォレットやNFTを意識することなく、シームレスに利用できる設計を採用していますが、同時にWeb3ユーザーが不便に感じないように、自身のEOAアカウントへのERC-6551のClaimといったオプションを提供しています。SARAHはすべてのユーザーが快適にサービスを利用できるよう配慮しています。
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