なぜSARAHはトークンエコシステムを活用するのか
こんにちは、SARAHです。
以前は「なぜSARAHがブロックチェーンを活用するのか」について説明させていただきました。
今回はSARAHがなぜトークンエコシステムを活用しているかについてご説明させてください!
SARAHのミッション「おいしい!を増やす」ために
我々のミッションは「おいしい!を増やす」です。このミッションの達成には、SARAHだけでなく、消費者や飲食店、さらには食品メーカーなど多くの方々の協力が必要です。
例えば、以下のような行動が挙げられます:
飲食店が「おいしい!」を作り出す
消費者が「おいしい!」を他人に教えたり広めたりするために口コミを書く
「おいしい!」を作るお店を応援する
これらの行動はすべて世の中に「おいしい!」を増やす価値ある行動であり、これらの行動が増えれば増えるほど、世の中に「おいしい!」が増えると考えています。我々のミッションは、SARAH単体では達成できず、様々な人や事業者と協力することで達成できると考えています。
トークンを作った理由
私たちが日常的に使っている貨幣は日本円や米ドルです。貨幣の機能は価値の計測・貯蓄・交換ですが、今の貨幣は「おいしい!」を増やすための価値ある行動を正しく計測できているでしょうか?
例えば、友達においしいお店を紹介する、メニューの口コミを書くという行為に対して、既存の法定通貨ではその価値を計測することができていないと考えています。そこで、私たちは「おいしい!」を世の中に増やすための行動を計測する手段としてUMEを作りました。UMEによるエコシステムは、「おいしい!」本位制と言えます。
おいしい!を担保にしたUMEが循環するエコシステムを作り、UMEの流通を増やすことによって、世の中により「おいしい!」が増えていくと考えています。
下記は、UMEの循環を作るユーザーの行動です。
「おいしい!」をみんなにシェアすることでUMEが生み出される
SARAHに口コミを投稿することがUMEの新規発行のトリガーになっています。
ブロックチェーンを使ったグルメアプリSARAHに、「おいしい!」をシェアするこで、SARAHのユーザーだけでなく、多くの人に対して、より長い期間にわたり「おいしい!」の情報を伝えることができます。
そのため我々SARAHはユーザーがおいしい!に関する情報を投稿した時に、UMEを発行しています。
NORENによってお店の応援をすることで、「おいしい!」を増やす
消費者は、UMEを使って、NORENを購入することができます。NORENは、ユーザーがお店を応援したい気持ちや常連であることを表明する手段として機能します。これにより、消費者は飲食店から特典を享受することが可能になり、NORENがユーザーにとって具体的な価値を持ちます。
またユーザーがNORENを購入する時に必要になるUMEは飲食店側へ支払われる仕組みになっており、NORENはUMEでのみ、購入することができます。
ユーザーはNORENの購入によって応援したいと思う飲食店にUMEを送ることになります。
NORENをUMEで購入することは、お店の口コミを書くことと、お店にUMEを送るという「おいしい!」を増やす行動であると考えています。
すでにSARAHでは、400を超えるNORENが獲得されており、自分の好きなお店を応援するという動きが起き始めています。
UMEを使った自律分散的な「おいしい!」を増やす仕組み
NORENの仕組みによって、UMEのエコシステム内に、消費者と飲食店という2つの「おいしい!」を増やすための価値を生み出す主体を取り込むことができました。
消費者はNORENを獲得するためにUMEを集め、飲食店はNORENの販売によって集めたUMEを直接消費者に送ることで、自分のお店に集客することができます。
また、将来的にUMEがブロックチェーン上で稼働することで、ユーザー間、飲食店間でも送り合うことができます。
例えば、「ユーザー同士でオフ会の開催したときに、幹事にUMEを送る」や「お店同士でレシピを教えあった時に、UMEを送る」さらには「お客さんが予約時間を変更してれた時にUMEを送る」などのシーンでもUMEを使うことができます。
我々が、規定したロジックを超えて、ユーザー同士、飲食店同士、ユーザーと飲食店の間でUMEが送り合われることで、「おいしい!」を増やす分散的で持続可能なトークンエコシステムが構築されると考えています。
長期的にSARAHを良くしていくためのUMEの活用
SARAHでは、検索アルゴリズムや星の評価システムについて、独自のロジックを作成し、利用者に対して「おいしい!」が見つかりやすいようにサービスを運営しています。
しかし昨今のグルメアプリや検索サービスのアルゴリズム問題が取り沙汰されるように、公平で納得感があるアルゴリズムをサービス運営者のみで開発することは困難であると考えます。
また、同様の問題は、コンテンツ管理についても発生していると考えます。グルメアプリ本来の趣旨と異なる投稿や適切でないコンテンツの管理、更には各コンテンツに対しての的確なカテゴリ分類など、中央集権的な運営では限界が来ると考えています。
しかし、無造作に誰でもアルゴリズムの作成やコンテンツの管理ができてしまうと、荒らし行為の温床となり、「おいしい!」が見つかるサービスとは程遠くなってしまうと考えています。 そのため、SARAHでは、UME保有者を巻き込んで、サービスの発展を目指せないかと考えています。
具体的には、一定数のUMEを一定期間ロックする仕組みによって、SARAHのランキングアルゴリズムに対して、投票権を得る仕組みや、一定数のUMEを担保にすることで、コンテンツの管理を行うことができ、その報酬をUMEで受け取ることができるなどです。もちろん一定以上間違った検証を行った場合は、担保にしているUMEが没収されます。
どちらもUMEをステーキングしたりロックすることによって、悪意ある行為を行うよりも、長期的にSARAHがより「おいしい!」を増やすことができるサービスとなることにインセンティブが置かれる設計が可能になると考えています。
上記の仕組みは他プロジェクトで言うところのveTokenの仕組みやValidatorの仕組みを採用しています。
SARAHではトークンを活用することで、サービスの向上に貢献してくれる人を集め、中央集権サービスにはできないような速度でサービスの発展を多くの人で目指し、より「おいしい!」が増えるようなサービスを目指します。
SARAHのエコシステムを経済学及び貨幣論の側面から説明
では、改めてこのエコシステムの価値の総量について、経済学及び貨幣論の側面から説明します。
独自の貨幣が作られると、貨幣の価値はそのエコシステムでの価値の生産総量で計測されます。つまり、GDPです。
GDPとは、その経済圏が存在していたから生まれて計測された価値です。 我々が、ポイントエコシステムではなくトークンエコシステムを構築する理由はトークンのやり取りによって、エコシステム内の多くのプレイヤーで「おいしい!」を増やす価値ある行動を生産することができると考えているからです。
経済学的アプローチ
経済学ではGDPは以下の式で説明できます。
GDPを増加させるためには、民間消費の促進が重要な要素であると考えます。
我々は、従来のWeb2サービスやポイントエコシステムにおいては、価値の生産が、G(サービス運営企業)もしくは、M(外部からの輸入)でしか発生しておらず、エコシステム内のサービス利用者同士による価値の生産が起きていないと考えました。 上記で述べた、消費者がおいしい!に関する情報を提供する行為や、NORENによって飲食店を応援する行為、さらには消費者、飲食店間でのUMEのやりとりはまさにCによる価値生産を生み出せていると考えています。
貨幣論的なアプローチ
貨幣論の観点からでは、GDPは以下のように説明されます。
GDPを増やすためには、貨幣供給量を増やすか、貨幣流通速度を上げる必要があります。貨幣供給量を増やすとインフレのリスクが高まるので、先ほど説明した通り、経済圏内での生産と交換が活発になることで、貨幣流通速度が高まることが望ましいです。
SARAHのトークンエコシステムでは、UMEの発行者であるSARAHだけでなく、経済圏内の様々な人(消費者・飲食店など)の間で循環し、貨幣流通速度が速くなる仕組みを構築しています。
従来のサービスでは、消費者と運営の2社しか存在していませんでしたが、SARAHでは、あらたに飲食店という要素をエコシステム内に組み入れることによって、UMEが流通するのための要素を増やしました。
上記のような仕組みによってUMEのトークンエコシステムは、トークンの価値を維持しつつ、経済圏内の活発な取引とサービス提供を促進し、持続的な成長を可能にします。
・トークンを外の経済圏に出さずとも消費者が価値を得れること
・トークンを使った価値を創出する機関が増えること
・トークンを消費するユーザーが増えること
これらがユーザー、飲食店、SARAHの三者の協力によってできているため、健全で成長するエコシステムを築くことができると考えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
SARAHは今後も「おいしい!」を増やすため、「おいしい本位制」であるUMEの経済圏を成長させていきます。
ぜひアプリで「おいしい!」を共有してUMEを獲得してください!
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