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ー夢と同じ…

ー夢と同じです…

手元の本の一説にそうある。

日々は夢の如く。

夢から覚めたときのあの不思議な心地はなんだろう。

それは残像としていつまでも視界をかすめとる。

昨年の景色、今年の景色、そして来年の…

数分前、鋭い声を発しながら一人歩く老人の姿を見た。

彼もまた夢を見ている。

ー近くで鐘の音。

…反響はまだ体内を彷徨っている。


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