マガジンのカバー画像

さらば、noteを書く理由

19
誰得のマガジンなんだという感じで恐縮ですが、わたしがnoteを書く理由や自己紹介的内容について書いた記事をまとめました。
運営しているクリエイター

#物語

「創作と仕事」の壁をぶち壊す(5/6)【さらば、noteを書く理由(18)】

1~4はこちら。 物語における「順番」の重要性・1前回、「戦略とは順番が重要だ」「物語も同じように順番が重要だ。それもふたつの意味で」と書きました。 今回はその続きですが、まず"ふたつの意味"を具体的に書きます。 物語の世界で起きる出来事の順番。 受け手に提示する出来事の順番。 例を出します。 浦島太郎について書くと、1はこうなります。 単純に、主人公である浦島太郎が辿る時系列の順番です。 このとき大事なのは「展開に破綻がないか」です。例えば1がなければ2も発生しま

「創作と仕事」の壁をぶち壊す(3/6)【さらば、noteを書く理由(16)】

1、2はこちら。 荒削りな熱量と作品の質「じゃあ、作者の苦労は作品の質に関係あるのか?」というのが、次に考えるべきことです。 例えば「別に作者がどう試行錯誤しようが、執筆時に面白さを感じていようが、表に出ないならなんの価値がある?」というご意見なんかはごもっともだと思います。 でもわたしは、「作者の試行錯誤は作品に表れる」と考えています。 「なんとなく行きたい方向は見えてるけど、そこまでの道筋が見えてない。こっちでもない、あっちでもないと苦しみながら、ようやく見出したル

11年10作+7年20作:文書きとしての段階(1/3)【さらば、noteを書く理由(5)】

今回の話の前段はこちら。 文書きとしての段階プロフィールにも書いているとおり、わたしは18年以上物語をつくり続けているのですが。 かなりざっくり分けると、最初の11年間と次の7年以上(現在進行形)でだいぶ内実が異なります。 そこで、便宜上前半11年を「第1部」、後半7年以上を「第2部」と呼んでおおまかな流れを書こうと思います。 第1部:11年10作とにもかくにも「小説という形式で物語を書く」と決めたわたしは、手始めに5ヶ月ほどかけて一本の長編小説を書きました。 長編と言

自己紹介がてら……創作を必要とするあなたへ(後編):創作を本当に深刻な意味で阻むのは、いつも創作以外のものだった。【さらば、noteを書く理由(3)】

こんにちは、さらばです。 さて前回に引き続き、自己紹介がてら「ここでこんなことを書いていこうと思います」的な話になります。 前回のあらすじで、なにを書くの?世の中には、物語づくりを職業にしたいひとのための書籍やWebがたくさんあります。 わたしもそういうコンテンツは好きなので、今までちょこちょこ読んできました。 内容として多いと感じたのは、以下のふたつです。 いい物語をつくるための創作論やテクニック。 いい物語をつくる上での心構え、精神論。 どちらも非常に大事だと思

自己紹介がてら……創作を必要とするあなたへ(前編):欲しいものは、はっきりしていますか?【さらば、noteを書く理由(2)】

こんにちは、さらばです。 さてさてnoteデビュー直後なので、しばらくは自己紹介がてら「ここでこんなことを書いていこうと思います」的な話をします。 18年以上物語をつくり続けてきた、けどまずわたしが何者なのかというと、特に何者でもありません。 何者でもないまま、18年以上物語をつくり続けてきました。 仕事は会社員で、事業の企画をしています。 マーケティングを伴うストーリーやシナリオをつくっているので、広義では仕事でも物語づくりに携わってきたと言えます。 ただ、わたしが言