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憩いの場所さら💖🍀カフェ~オフ会までの一ヶ月の出来事~

 一か月後に開催予定の、くるりんさんのインスタ生配信オフ会までの間に私は、ここのカフェに来たくても仕事が忙しく日々の生活に追われていた。 
 そして、やっと時間が取れて、あの初めて行った”さら💖🍀カフェ”の時以来二週間が経っていた。
 前に行った時のように、コーヒーカップのマークをタップして、このカフェに久々に来ることができた。

 


 でも……

 そこで目にした光景に、私は少し心をえぐられるような気持ちに陥ったのだ。

 それは、カフェの中に入ると窓際の席で、たなべっちと仲睦まじく楽しそうに話している女性が居た。
 たなべっちが私の存在に気付くと「こっちおいでよ!」と言わんばかりな態度で手招きするではないか。
 私は困惑しながらも、たなべっちに引き寄せられるかのように2人の席まで行くと、女性が私に対して無邪気に話しかけてきた。

「あの~沙良さんですよね! 初めまして、昨日フォロさせてもらったミクです」

「あっ、初めまして!私からもフォローさせてもらいましたが、まだよくミクさんのプロフィールや絵などを拝見してる余裕なくてすいません」

「沙良さんとフォロワーになったら、ここのカフェに来れるからって、たなべっちさんに教えてもらって、たなべっちさんが誘ってくれて一緒に来たんです」

 ショートカットが似合う可愛らしい女性で20代らしく、肌の艶と言い若さ溢れる元気でキラキラしている女性と言うより女の子って表現の方が合っているのかもしれない。

 私にはない若さと元気溢れるキラキラ感はまるで絵の中から飛び出て来たかのようで、屈託ない笑顔で楽しそうに、たなべっちと話す姿に私は内心ちょっと嫉妬心を抱く。

 するとカフェの扉が開き、また誰か1人入って来た。
 たなべっちが右手を上げ声をかける。

「お――! トッチー! 」

「あっトッチーさん、ねぇ聞いてよ~たなべっちったらミクがこの前投稿した絵のこと笑うんだよ!」

「だって、だってさ、可笑しいんだもん。あのイラストさ絶対に僕のことイジッってるよね。あははっ」

 なんかミクとたなべっちの二人だけで勝手に盛り上がってるんですけど。
 「勝手にやってろ!」と心の中で暴言吐く私。

 あぁ今日は来るんじゃなかった。そんなことを思っていると、また1人カフェに入って来た。
 
「初めまして!トッチーさんの紹介で、ここに来たカンタです。一昨日沙良さんをフォローさせてもらって、今日来ることができました。ありがとうございます。トッチーさんから話は聞いていて、ここのカフェに来たいってずっと思っていたので嬉しいです」
 
 カンタさんは30代後半から40代前半と言ったところだろうか?
 とても好印象で真面目な印象。髪の毛が栗色で笑顔が素敵な人だ。
まだしっかりプロフィール見てなくて、どんな絵を描かれているのかわからないけど、きっと素敵な絵を描かれている人に間違いないであろう。

 少しづつだけどフォロワーも増えて、ここのカフェに集まる人も増えて賑やかになってきたのは嬉しい。
 すると、今日は厨房から出てきたのはみぃちゃさんだ。

「沙良さん、久しぶり~いらっしゃい」

 やっぱみぃちゃさんは大人で素敵な女性で余裕があって誰とでも分け隔てなく接してくれる人だ。同じ同性として憧れちゃう存在の人だな。
 絵もキラキラ感たっぷりの絵を描かれていて尊敬する絵を描かれてるし人柄も素敵だし言うことなしな人。

 「そうそう、くるりんさん今日は来れないけど、オフ会の細かいことなど、そろそろ決めて行かなくちゃね。後二週間後だもんね」

 みぃちゃが皆の分のそれぞれの飲み物をテーブルまで運んできてくれた。



 私は暫しカウンター席でみぃちゃと絵の話で語り合い、いつのまにかミクへの嫉妬心など消え去っていた。

 ここは、やっぱくつろげる癒しのカフェだ。


 そして、次回はいよいよ沙良がオフ会に初参加しちゃいますよ~

 その様子は、また近々アップしますね。


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