憩いの場所さら💖🍀カフェ第二章~夢の続き、そして嫉妬~
良いところで目が覚めてしまった私。
オフ会でたなべっちに会えるところだったのに……
どうしてもたなべっちに会いたい気持ちを抑えきれない私は、どうしても夢の続きが見たくて、もう一度眠りについた。
「たなべっち~こっち、こっち~」
みぃちゃが、たなべっちを私の隣に呼び寄せると、満面の笑顔で私に話しかけながら隣に座る。
「沙良さん、くるりんさん、皆さん遅くなっちゃってゴメンなさい」
すると……
また入り口のドアが開き勢いよく誰かが入ってくる。
誰かと思ったら……
なんと……
今日の来るメンバーの予定にないミクだった。
「急遽予定変更になり空いたから来ちゃった」
予定になかったのでセッティングしたテーブルに椅子が無かったが、その辺にある椅子を手にしたミクは、たなべっちの隣に無理やり椅子を置くと座るやいなや、たなべっちの肩を軽くポンポンと叩くなりスマホを見せながら楽しそうにしていた。
さっきまでのドキドキも吹っ飛ぶ勢いで、嫉妬心が私の心の中で湧き上がってくるのを感じた。
せっかくの楽しいオフ会になる予定だったのに、ミクの存在で私の心が一気に曇り始める。
そんな私の気持ちを察したのか、隣のみぃちゃが気を利かせてミクに反対側の席へ移動するように促してくれたと同時に、かずまるもミクを自分の隣に来るように呼び寄せてくれた。
「ミクさん僕の隣においでよ」
「え――!!! ミクここが良いんだけど……」
たなべっちの隣から離れたくない様子のミクだったが、渋々かずまるの隣に移動したのだが、時折チラチラ私とたなべっちの方を気にしているようでミクの視線が少し怖くも感じた。
私にとって嫉妬してしまうミクは邪魔な存在ではあるが、流石にあからさまな態度で、あなたのことが邪魔なんですという態度は実際に出してるわけではないが、隣に居るみぃちゃにはなんとなく私の心が読めたから気を利かせてくれたのだろうか?
みぃちゃは気遣い上手な人だから、人の心を読んで察するのが上手な人ではある。
それは常々思ってはいたのだけれど。
見習いたいくらい素敵な女性で尊敬する憧れの人ではある。
別に私はオフ会の雰囲気を崩そうとも思ってなく、皆とは楽しくおしゃべりしたいと思っているし、何より隣のたなべっちに嫌な奴だと思われたくないので、ミクとも少し話しはしたものの、やっぱ気が合わない。
きっと、向こうだってそう思っているに違いない。
そんな私とミクのバチバチ感を全然気付かず、美味しそうにケーキを食べるたなべっち。
なんて天然な人なんだ!
鈍感?
そんな雰囲気の中、くるりんさんが話し始める。
「全員揃ったので今からインスタ生配信ライブ始めようと思います。全国各地からきてくれた絵描きの皆さん、ようこそ! くるりん主催のオフ会へ参加してくださってありがとうございます。皆さん思い思いに好きな絵について語り合いましょう!かんぱ~い」
司会者のくるりんさんの掛け声でマグカップを手に取り乾杯をした。
「では、1人ずつ自己紹介をお願いします」
さぁインスタ生配信ライブのオフ会いよいよスタートです。
自己紹介は次回書こうと思います。
沙良とミクの二人がたなべっちの取り合い?
バチバチ感も気になりますが、女子の嫉妬
怖い気もしますが(笑)
どうなるんでしょうか?
オフ会の様子は、またのお楽しみってことで
気が向いたら明日の夜か、火曜のお休みにでも
書けたらアップしようと思います。