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#18 年金の繰上げ受給、繰下げ受給はお得なのか

ハローワーク職業訓練で人生が変わる?大人の学び直し体験記

ただいま年金の勉強中

職業訓練校も残すところ2週間ほどとなってしまいました。
今更ですが、授業の内容に初めて触れたいと思います。

今、年金について勉強中です。もうとにかくとにかく煩雑ですね。
元々あったシステムに、法改正によって老舗料亭の秘伝のたれレベルで継ぎ足し継ぎ足ししているので、本当に一筋縄ではいきません。

基本的な年金の構造に関しては、分かりやすく示しているサイトがあるのでそちらに譲るとして、授業の中で私がためになったなと感じた点についてシェアします。

年金の繰上げはお得なの?

今60歳未満の世代は、年金を受給するのが原則として65歳になります。
けれども、お金が足りない、もっと早く受給したい、と言う場合には本人の請求により最速で60歳に繰り上げてもらうことが出来ます。
一見、良さげな制度ですが、繰上げるからには当然金額自体が減額となります。

詳細は読み飛ばしていただいて構いませんが、法律は下記の通りになっています。

請求した日の属する月から65歳に達する日の属する月の前月までの月数に0.4%を乗じた額が減額され、この減額された年金の支給が生涯続きます。

老齢基礎年金が満額の816,000円もらえる場合、60歳から年金をもらった場合、約81歳で繰上げしていない人に年金額が追いつかれ、追い抜かれます。
同様に、61歳からもらった場合は82歳で、62歳からもらった場合は83歳で、というふうにもらう年数が1年遅くなる毎に追いつかれる年齢も1歳上がります。
当然ですが追い抜かれた後、どんどん累計額の差は開いていきます。
日本人女性の平均寿命が80歳代後半であることを考えると、個人的には繰上げはあまり得策ではないのかなと感じます。

注意点はいくつかありますが、一度繰上げ請求を行なった後は取り消しや変更が二度と出来ないのでお気をつけください。

では、繰り下げはどうなの?

老齢基礎年金は66歳に達した日以後、繰下げの申し出をすることが出来ます。繰下げの申し出をした場合、受給権を取得した日の属する月から繰下げの申し出をした日の属する月の前月までの月数(上限120月)に0.7%を乗じた額が増額されます。

文章を読んでも、もはや何ぞや…??ですね。
繰り下げはmax10年(最遅75歳から受け取り)可能で、増える金額は0.7を掛けた額とのこと。ん?繰上げの0.4より多いじゃん!お得な匂い…

こちらも老齢基礎年金の満額満額816,000円を受け取ると仮定すると、例えば5年繰り下げて70歳から受給した場合、約82歳頃に普通に65歳から年金を受給した人の金額を追い越せます。
さらに10年繰り下げて75歳から受給した場合、87歳で繰り下げなしの人の年金額を追い越せます。支給率は繰り下げなしと比べて驚異の184%、倍近い額になります。

ただし、追い抜いた〜と喜ぶ頃にあなたが生きている保証はありませんね。
もっと言うと、75歳までじわじわと高額の年金を待っていて、受け取れずして亡くなるケースもあります。
そんなわけで、全体の2%くらいしか繰下げの申し出はしないんだとか。

感想

私は、繰上げも繰下げもどっちも選択しないつもりです。
寿命は誰にも分かりませんからね。
ぜひ、ご自身の生活スタイルや価値観に照らして考えてみてくださいね!

お金の話は難しい…


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さら
いいんですか?シュークリーム買っちゃいます。クリエーションには糖分が必要でして…。