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ときどき、見まもる。

今日は父の定期通院の日。(単なる定期検査)
高齢の親が自分で運転し、健康で・自立していてくれるのはありがたい。
なんなら、帰りに重い灯油まで買ってきてくれ
生活にまつわることに気が利く人で、手前味噌だけれど非常に助かる(笑)

そんな父が、なぜかニコニコしながら病院から帰ってきた。

何かあったのかと恐る恐るたずねると、、
先生がわざわざ立ち上がってさ〜、謝りだしてびっくりしたんだよ

数値が基準から2だけ多くて、先生が薬増やしますかぁと言うから
 書いてくれてたやつ(紙)先生に見せたら読んでくれて
 若くて太った人と同じ基準で考えてすみませんでした…って
 丁寧に謝られたんだよと。

そういえば父に、以前のある経験から
「薬を増やすという話が出たら、先生に、とりあえずこの紙を見せてね」
と以下の内容の用紙を持たせていたのでした。

✎ -------------------------------------------------------------------
●今以上、薬を増やしたくないです。
(薬が増える場合は、本人が疎いため、改めて家族が同席しますので
 相談させてください)
●少し数値が悪い場合も、運動や食事で自然に調整したいです。
●高齢ですので各種値が数値内に入っていなくても、薬はできる限り
 少なめで生活の工夫などで自然に過ごしたいと考えています。
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父というか、高齢者や男性は結構いろいろと疎い…
言われるがまま薬がどんどん増える…
それでもお医者様などには色々言いにくい・言ったら怒られそうな雰囲気を感じるけれど…それが良くない結果になったことがあったので
たまたま持たせていた「意思表示ペーパー」により(笑)
薬は増えず、一件落着できました。

細め普通体系の父ですが、いつだったかの冬
肺を病みタバコをやめた腹いせに甘いお菓子へと走り…(呆)
短期間でお腹がポッコリ・数値が少しはみ出したことがありました。
それをきっかけに、家族も知らないうち、通院で強めの薬が処方されており、息切れとふらつき・倦怠感が顕著に続いた時期がありました。

急にヘンだなと思い、飲んでいる薬を確かめたところ
見慣れない薬が増えており調べると、摂取した糖を、尿中に全て出してしまう強めの薬が処方されていて、素人目にも副作用に近い症状でした。

とはいえ専門家ではないので、すぐに処方薬局の薬剤師に相談、
先生に連絡をしてくれて、意外にもすんなり薬は中止、
症状も驚くほど直ちに消失しました。
(ついでにこの時、もう一つ気づいた薬…
「ピロリ菌の抗菌薬」が含まれていて、寛解したはずのピロリの薬が他院からカルテを引き継がれたまま長年処方され続けていたのです…年単位で飲むような薬ではなく…流石にコレって…でしたが苦笑…こちらも中止に)

父のように「加わった薬による副反応」で目眩などの症状が出たとしても、通院で医師に症状を仰げば、めまいを抑える薬が「さらに追加される」という悪いループに堕ちていく事が想像できます。。

高齢者のポリファーマシー(多剤併用)は以前から問題になっていますが、
当たり前のように処方される血液サラサラ…降圧剤…
なんやかんやと、家族でもいちいち気にかけないし、
男の人なのであまり細かく理解せず受け入れている…
必要のない多剤により、身体を悪くしてしまう逆パターンは、独居の高齢者などにも多く潜む問題でしょう。。

親の薬の把握などは、確かにめんどくさいけれど、
一度処方されてしまうと止めたり・断ることは難しい…
初めての通院には付き添ったり、一緒に共有しておくと後々ラクなことが多い。高齢になっても自立していてくれる方が遥かに手がかからないし、やっぱり人も自然であるから、できるだけ自然がいい。でも、知らぬ間にまた薬が増えていたりするので(笑)時々見ていなきゃなと思っています。

父のかかりつけ医は、たまたま理解あるお医者様で・頭が低い方だけれど
普通はそんな手紙見せたら、ムッとされるのがオチですよね、、(苦笑)
でも、患者が「どうしたいか」について、意思を示し・伝えることも大事なんだな、言ってもいいんだ、とわかった一件でした。

今月の父の数値はどう考えてもお正月の食べ過ぎが原因…
これから始まる畑仕事で、またいつものように数値は戻るでしょう(苦笑)

災害やさまざまな危機をはらむ昨今、いざという時のためにも
なるべく身体を整え、お薬は覚えられる程度に
シンプルにしておきたいものです(苦笑)


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