彼の気持ちにペンタクルの5。貧乏の犯人捜しは、まずは自分から。
皆さま こんばんは。
玲月彩良(れいげつ・さら)です。
今日は、タロットカードのお話です。
タロットで「貧しさ」を象徴する代表的なカードが「ペンタクル5」です。
小アルカナのペンタクル=金貨のスートの5番目のカードです。
金貨は物質的な価値を示し、5は安定から飛び出す変化を表します。
「経済的な困窮・孤独・損失」という意味を持ちます。
カードには、暗い吹雪の中で、教会の窓の外を通っている二人の貧しい旅人が描かれています。
現状は、夜の闇の中、吹雪の寒さに震えるくらい、悪い状態です。
ペンタクルの5の「貧しさ」の意味には「お金などの目に見える貧しさ」もありますが、「貧しい状況下で、自分の余裕がなくなった心の貧しさ」も示しているのだと私は思っています。
カードの背景に、教会から漏れる暖かい光が描かれています。
この旅人が、ほんの少し視線を横にずらして、教会を見つけることができたのなら、暖かい教会に、救いを求めることができました。
残念なことに、彼らは目の前の闇と寒さに精一杯で、隣に教会があることに気が付いていません。
環境の貧しさは、心の余裕を奪い、心まで貧しくさせてしまうのです。
占いで「好きな彼の気持ち」はよく聞かれるご相談です。
彼の気持ちに「ペンタクルの5」が出てしまった時、彼の金銭的な困窮を表すこともあります。
そうではない場合は、あなたが普段彼にどんな接し方をしているか、一度見直した方が良いかもしれません。
「ペンタクルの5」は直接「嫌い」を意味するカードではありません。
彼はあなたを嫌いではないですが、あなたと接することで、彼の状況と心が貧しくなってしまったのです。
彼の今の状況に理解を示さず、あなたの希望や好きな気持ちだけを彼に押し付け、無理をさせていることはありませんか?
価値観の相違は誰にでもあるものです。
その相違点を、相手を思いやり、譲り合いながら、接点を作っていく作業が、二人で末長く一緒にいるためにはとても大切です。
社会的な活躍を望む彼ほど、交友関係や仕事を大切にします。
それは時には、恋愛よりも優先することもあります。
あなたへの愛情が冷めた訳ではなく、今は、どちらを優先するかという彼の客観的な判断からです。
そんな彼に対して、自分との時間を一番優先してほしいと無理強いするのは、まさに彼にとっては「ペンタクルの5」の状態と言えるでしょう。
愛しているからこそ、あなたに嫌われたくなくて、良い恰好を見せたくて、彼は言い出せずに、無理を重ねています。
ただその行動は結果的には、彼の貧しさに直結します。
「貧乏」になった彼があなたの望みではないはずです。
自分が彼と付き合って幸せなのと同じように、彼にも自分と付き合うことで幸せになってほしいと誰でも思うもの。
あなたのほんの少しの思いやりと気遣いこそが、彼の心を暖かく灯す火に変わります。
かまってちゃんは、子供だけの特権。
彼に愛されるのにふさわしいあなたは、もう大人女子のはずです。
大人女子に束縛とかまってちゃんは似合いません。
ほどほどにしておきましょうね。