お金について学んだら次の仕事の軸が見えてきた
休職中、特に金融や経済について勉強しています。
理由はきちんと金融や経済の仕組みを理解した上で株式投資をしていきたいと思ったから。
でもここにきてお金そのものや投資に関しての価値観の変化、そして次に就きたい仕事の軸が見えてきました。
田内学さんの主張
特に影響を受けた社会的金融教育家の田内学さんの話を紹介します。
田内さんの主張を大まかに言うと
みんなでお金を貯めても意味がない
株式投資で国は豊かにならない
日本の産業を盛り上げていくことが必要
というもの。
あえていうと、個人の資産を増やす上での株式投資はいい方法だけれど
社会全体を考えた時にそれだけでは日本を貧しくしてしまうというもの。
みんなでお金を貯めても意味がない
これは本来お金には価値がないことを指しています。
老後2000万円問題を危惧して、全国民が資産形成に成功したとしても
野菜を作る人が居なければ、介護サービスを提供してくれる人が居なければ買えないわけです。手に入れられないのです。
お金ではなく、働く人に価値があるということです。
株式投資で国は豊かにならない
基本的に株取引は「安く買って高く買わせる」ゼロ・サムゲームのようなもので、株価の上下に伴ったお金が企業に流れているのではなく取引する人の中で移動しているだけ。
もっとも、株価が上がるとその企業は新規事業を始める際に資金調達がしやすくなる可能性はある。でも極端な話、株価が上がろうと下がろうと株取引でお金が増えることはないのです。
実際に2021年12月の国内普通株取引金額(売買代金)は765兆0,885億円ですが、企業に流れたお金(※)は2兆円ほどとのことです。
※新規の株式を発行すると集まったお金は企業へ流れます
また、円安で円の価値が落ちて日本は終わりだという風な主張もたまに見かけますが
S&P500やオールカントリーへの投資も海外へお金を流すこと(ドルを買って円を売ること)で円の価値を下げる要因の一つなので考えものだと思います。
日本の産業を盛り上げていくことが必要
特に大事な部分。
これこそが私の次に就きたい仕事の軸です。
特に日本ではようやく金融教育が始まっていますが、そのほとんどが「投資する側」の内容です。
田内さんは「お金がない能力のある若者に投資する側に回れと教えるなんて馬鹿じゃないのか」と仰られています。
突然の感情論ですが、
【モノづくりの日本】は今の海外では【クオリティが良い上に安い国】と認識されていることに個人的に悔しさを感じています。
仮にみんなが投資でお金には困らなくなり働かない選択をしたらこれこそ日本は衰退の一途を辿ります。
それに前述した通り、株式投資はゼロサムゲームなので全員が成功するということは難しいのではないでしょうか。
現実的に海外を追い抜けない技術やモノはあります。
でも国内の状況に目を向けて、課題解決に繋がる産業を作り
むしろ海外から投資される存在になるべきです。
なので、すでに成熟した企業というよりも日本に新たな価値をもたらす場所で一緒にその産業を育てたいと考えるようになりました。
そんなこともあり、自分の想いを叶えられる会社を探してそこで働きたいと思っています。(もちろん不安はあります。笑)
結局「株式投資」はしない方が良いのか
お金そのものや投資に関しての価値観の変化
については
投資だけしても仕方がない結論に至りました。
それでも目先の資産形成には悪くないと考えています。
(田内さんも株式投資自体を否定されているわけではありません)
そこで得たお金をどこに使うのが重要であり、
国内のサービスやモノに使うことが大切なのです。
身近なところでいうと、国産の野菜を小麦を買うとか。
そんな小さなことが国を支えることになると感じています。
最後に
現在休職中で「キャリア迷子になってしまった」と
初めは頭の片隅で少し悲しさを持っていました。
でもこうやってじっくりと学び考える時間があったからこそ
今後自分がどんな仕事をしたいのか、どう生きていきたいのかという答えにたどり着きました。
1年後の私がどんな状況に居るかは分からないけれど
今自分を見つめなおす時間を持てて良かったと思います。
一歩一歩進んで、時には止まりながら
どんな仕事をしていきたいのか、人生を送りたいのかを磨き続けていきます。