こどもの話す昔ばなし《まわる三角関係》
むか~し昔のそのまた昔、
お空には光の雲チームと、黒い雲チームがありました。
地上には今のように人間が住んでおりました。
光の雲は、光の知恵を、
黒い雲は、黒い知恵を、
それぞれ持っておりました。
人間たちは、光の雲からも、黒い雲からも、欲しい知恵をもらう方法を知っており、それぞれの知恵をもらいながら暮らしていました。
光の雲には本当の事が詰まっています。
黒い雲にはウソの事が詰まっています。
どちらをどれだけもらうのも人間たちの自由でした。
光の雲から知恵をたくさんもらった人間は、地球から去る時(死ぬと)光の雲へ吸い込まれます。
黒い雲から知恵をたくさんもらった人間は、地球から去る時(死ぬと)黒い雲へ吸い込まれます。
この時は、どちらのチームに入るのかのチャンスです。
地上にいる間にどちらの知恵を多くもらったか、それが試される時なのです。
そうして暮らしているうちに、ある時 ”スーパー光の雲” ができあがりました。
”スーパー光の雲” は、本当だけしか持っていない
ウソの一滴もない、ものすごい光だけでできている雲でした。
その時です。
地球に暮らしていた人間が、”スーパー光の雲”に
「知恵をください。」と言いました。
この人間は黒い雲から生まれてきた人間でした。
”スーパー光の雲” は黒い雲から生まれてきた人間に知恵を授けました。
「もっとください。」と人間は言いました。
”スーパー光の雲” は求められるままに知恵を授けました。
”スーパー光の雲” はウソがつけず、本当しか言えないので人を選ばす、黒い雲から来た人間に持っているすべての知恵を教えてしまいました。
”スーパー光の雲” は、長い長い時間をかけて知った知恵である
”スーパー黒い雲”の知恵さえも、人間に教えてしまったのです。
それを知った人間は、このことを黒い雲に教えてしまいました。
黒い雲から来た人間は、黒い雲を仲間だと思っていたからです。
しかし、”スーパー光の雲” の知恵を授かってしまったこの人間は、本当のことをすべて知ってしまい、もう黒い雲から知恵を得ることはしなくなりました。
それからはもらった光の知恵を使って暮らしました。
ある時、この人間が地球から去る時がやってきました。
そして、スーパー光の雲へと吸い込まれていきました。
この時です。
黒い雲は、スーパー光の雲を、ものすごいパワーを持って攻撃し、破壊しました。
”スーパー光の雲” の知恵を授かった黒い雲は、ずーっとこの時を待っていたのです。
”スーパー光の雲” は、粉々に砕け、なくなってしまいました。
散り散りになって、光の粉になってしまいました。
この後、”スーパー黒い雲” は、できあがったでしょうか?
できあがっていません。
黒い雲は、”スーパー光の雲” の知恵を授かってしまったことで ”スーパー黒い雲” にはなりきれないのです。
ずーっと、ずーっと奥では、いつか光も必要になる。
そう知ってしまったのです。
光の雲から知恵をもらいたい地上の人間は、それから知恵をどこからもらったのでしょうか?
散り散りになった光を吸い込んだ、自然からもらうことにしたそうな。
これは2014年に子どもの話していた昔ばなしです。
子どもが「昔ばなし」だなんておかしな話なのですが、そう話すのでそのままお伝えしています。
「循環してる、まわってる三角関係のお話」と名付けていました。
子どもに ”闇” についてはじめて聞いた時のことでした。
「敵とは思ってないよ。立場は同じだけど、違うチームなだけ。ぼくは悪い奴だとは思ってないけど、あっちが敵意識もってるから。
ママ、闇は消せるって思ってたの??
アハハハ!
闇は消えるかもしれないけど、でも消さなくてもいいでしょ?
まぁ、いなかったら、うっとうしくはないけどね。
光だってヒカッてるだけじゃないんだよ~。
闇あっての光なんだよ。
闇もないと光らないっていうか…
あっちだって、光をどうにかしようとしたって
本当に光がなかったら困るんじゃない?
パクる相手がいなくなったら消滅するんだから。
(言葉使いが。。スミマセン)
紙がないと、絵が描けないでしょ?
紙あっての、いろんな色の絵が描けるんでしょ?どっちもあって成立してるの。」
⭐️⭐️⭐️ こんなこどももいるんだな〜、とファンタジーとして遊んでいただけたら幸いです ⭐️⭐️⭐️
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