最後の麦茶
外の自動販売機で麦茶を買った。
少し古い自販機だったので
太陽の光の反射で値段が全然見えない。
もう一つお茶も買った。
ガタンゴトン。
ガタンゴトン。
取り出し口でつっかえた麦茶とお茶を取り出して自販機を見ると、麦茶が売り切れになっていた。
あ、売切れた!
麦茶を押すボタンは2つあったが、2つとも売切れという文字が主張していた。
値段はいつも表示されているが、売切れ表示は期間限定である。値段は反射で見えなかったのにここぞとばかりに『売切れ』という文字が神々しく文字が輝いていた。
補充する人がやって来て麦茶を補充したら、またしばらく輝かしい主張はできないのだ。
なんだか最後の1本だったのもありがたいし、売切れ!が主張できたのも良かった気がした(笑。
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