蘭鋳
今日は金魚の蘭鋳の話。
これは夢である。
これもまた一瞬なのだが前の投稿の夢よりはよく覚えていた。
冷蔵庫を開けると蓋の開いた四角いタッパーに
1匹の金魚がいた。
ゆらゆら生きている。
タッパーの大きさは20㌢×20㌢くらい?
あまり大きく無い。
金魚もそれほど大きく無い。
蘭鋳の色は真っ白ではなくて
肌色の上に白を纏ったようなほんのりピンクのような色に、頭のあたりに朱色の赤い模様がひとつ。
歪だった。
身体も通常の蘭鋳とは違っていた。
綺麗な丸みを帯びたお腹ではなく
身体も少し潰れた平らで変形した歪だった。
よく見るとその金魚は左目が開かない。
よく見ると左のヒレがファインディングニモのニモのように小さい。
私はそのタッパーを冷蔵庫から取り出して
左隣の縦に細長いさらに細めの白い古い冷蔵庫へ入れる。
元の冷蔵庫はグレーで新しめのものだったような気がするが、外観はよくわからない。
そこから夢の続きを見ていたのか?
続きはなくて場面がすぐ変わったのかは不明だが
私は白い冷蔵庫の前に立ち冷蔵庫を開ける。
開けた瞬間ものすごくハッとする!
取り開始のつかない事をしたと!
そこが冷凍庫だということに気がついたのだ。
恐る恐る目線より少し上にあるタッパーに手をのばす。
横からは氷の中に蘭鋳らしき白っぽい色が確認できる。
ゆっくり取り出してタッパーの上から見ると
蘭鋳が氷の世界に閉じ込められていた。
びっくりしてまた元の冷蔵庫にタッパーを入れ直し手早く冷蔵庫を閉めた。
早くしたからといって蘭鋳が元にもなるわけがない事を遠くの脳裏で感じたが、自分がやってしまったことへの罪悪感が何そうさせたのだ。
そこで夢は終わった。
すごくすごくなんとも言えない気持ちだった。
ただ氷の世界に閉じ込められた蘭鋳は
透き通っていてとても綺麗だった。
夢の中で私が蘭鋳の時を止めてしまった。
そのような事を思うのはとても不謹慎なのかも知れないが、美しいものは美しい。
たとえ夢の中でさえも私が美しいと感じてしまったものならば、それらは私の中では美しくて尊い。
また夢の続きを見ないだろうか…
冷蔵庫を開けたら金魚が動いていたらいいのに
先週の夢のお話。