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ヨースト・クライン(Joost Klein)バーゼル大会に再登場? ~ユーロビジョン・ソング・コンテスト Eurovision Song Contest 2025

 なんだか面白いことになってきました。来年バーゼルで行われる69回大会に関して 各国の参加表明の期限は今週末(~9月13日)ですが、EBUがオランダに対する期限を 11月1日にまで延長 しました。今年の大会で ヨースト・クライン舞台裏で起こしたとされる事件で失格となって以来、EBUとオランダの放送局 AVROTROSは その決定と対応をめぐり大きく対立しており、AVROTROSは早々に69回大会への不参加をほのめかしていたため その動向が注目されておりました。

 AVROTROSは コンテストへの継続参加について現在まだEBUと協議中であり、EBU担当者がアムステルダムの本社を訪問して対話を重ねていることを明らかにしましたが、バーゼル大会への復帰条件として ヨースト・クラインの名誉回復のために 再び大会に出場させることを条件のひとつにしているらしいのです。これがホントに実現するとバーゼル大会もいろんな意味で盛り上がること必至なので今からワクワクしますね。

Joost Klein. © ANP

 スウェーデン警察が動くことまでになったクラインの事件ですが、マルメの検察庁が主導した捜査では、女性スタッフを本気で脅迫する意図は証明できなかった という結論が出ており 刑事捜査は打ち切られました。以来、オランダ側とEBU はヨーストが失格にされるべきだったかどうか、ヨーストが大会の舞台裏で撮影されない旨の約束をしていたかどうか についての見解が真っ向から対立していました。

© 2024 DPG Media B.V

 事件以来、あまり多くを語らなかった当のヨーストですが、ESC直後の5月末にカナダのバンクーバーで開催されたフェスでは パフォーマンス中に「ユーロビジョンなんてくたばれ~!Fu*k You !」と叫び、6月末のベルギーでの音楽イベントのステージ上では、クラインを次のESCでもオランダ代表にするよう求めるプラカードを掲げた観客を見つけて「オレがあの国のためにまた出たいなんて誰が言った?」「ブリュッセルの放送局さん、電話してね~“Bel me, Studio Brussel”」などと次は他国からESCに出てもいいかような冗談?をカマしております。
 まあヨーストがまたユーロビジョンに出る出ないはとにかくとして、EBU と AVROTROS には時間をかけた歩み寄りの対話をしてもらって、なんとかオランダが来年のユーロビジョンにも代表を送り込んでくれることを期待したいです。



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