多様な性を考える~LとGとBとTと???~

「#SAPPORODIVERSITYFORUM」キックオフフォーラムの講師、国見亮佑さんからのメッセージをご紹介します。

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みなさま、はじめまして!にじいろほっかいどうの国見亮佑です。「#SAPPORODIVERSITYFORUM」セミナー3を担当します。よろしくお願いします。

「多様な性を考える〜LとGとBとTと???〜」というタイトル、事務局の方につけていただきましたが、これとてもいいタイトルだと思ってるんです。

「LGBT」という言葉、最近いろんなところで聞くと思います。
でも、どうも「LGBT」という属性の人がいると思われてるんじゃないかなと、私は心配してるんですよね。
チカホとか歩いてたら、私のことを指差して「あの人、LGBTの人だよ!」「あれ〜LGBTの人かい!」みたいな会話が聞こえてきそうな雰囲気です(そんな人チカホにいない笑)。

ちがうんです!「LGBT」というのは、それぞれの「性のあり方」の総称なんです。

「性のあり方」とは、自分がどのような性別と認識するか、どのような性別の人を好きになるか、といった、性についての自分のあり方をいいます。
今の世の中は、戸籍上の性別が自分の性別であると思ってて、異性が好きになる人が大多数なわけですが、そうではない「性のあり方」を持つ人たちもいます。
その人たちを総称して、「LGBT」と(とりあえず)呼んでいます。

「LGBT」はそれぞれの性のあり方の頭文字を取ったものです。
Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)。そしてTはトランスジェンダー(戸籍上の性別とはちがう性別を自認している人)です。
ちなみに私は、ゲイ(男性同性愛者)なので、LGBTの「G」にあたります。

「LGBT」という言葉は、くっついてるけど、実はそれぞれ違うものです。だから「LとGとBとT」というタイトルは、理にかなっているんですね。

そして最後の「と???」の部分。ここですね〜ここも良い。
男女にとらわれない性別を自認する人、恋愛感情を持たない人など、LGBTだけではない、多様な「性のあり方」があります。さきほど(とりあえず)と書いたのは、それが理由です。

あらま、セミナーでお話ししようと思った用語説明を、もうここで書いてしまいました。
でも、多様な性について考えるためには、もう一歩進まなくてはなりません。

私たちはもう、札幌で、北海道で、暮らしています。あなたのとなりにもいます。
でも、なかなか見えないですよね。それはなぜでしょうか。
セミナー3では、私たちを見えづらくしているものは何か、そして、私たちを含めみんなが暮らしやすい社会を作るためにはどうしたらいいかを、考えていきたいと思います。
よろしくお願いします!

●国見 亮佑(くにみ りょうすけ)さん
(にじいろほっかいどう事務局長)
大学卒業後、札幌でゲイ(男性同性愛者)の当事者として活動。2015年に現団体を創設。当事者交流イベントを道内各地で行うほか、市民や教員向けなどの講演会の企画・運営を行う。帯広市内で同性パートナーと暮らす。職業は公立学校教諭。
●「にじいろほっかいどう」HP
https://nijiirohokkaido.jimdofree.com/

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