八潮市の道路陥没事故
埼玉県八潮市の県道での陥没事故で、救出活動が続いているというニュースがあります。
陥没事故で被害者(運転手)の方が被った損害については、県道を管理する埼玉県が責任が負うことになると考えます。
国家賠償法
第二条 道路、河川その他の公の営造物の設置又は管理に瑕疵があつたために他人に損害を生じたときは、国又は公共団体は、これを賠償する責に任ずる。
2 前項の場合において、他に損害の原因について責に任ずべき者があるときは、国又は公共団体は、これに対して求償権を有する。
国家賠償法(国賠法)2条で、営造物責任が国や公共団体に課されています。公共団体というのは、ざっくりいうと地方自治体ということになります。今回の県道の管理者は、埼玉県となるでしょうから、埼玉県の賠償責任の問題になります。
「瑕疵」は、営造物が通常有すべき安全性を欠き他人に危害を及ぼす危険性のある状態をいうとされています。道路の陥没は、まさしく道路の有すべき安全性を欠いて他人に危害を及ぼす危険性がある状態といえますから、国賠法2条の「瑕疵」は認められると考えます。
もしかしたら、埼玉県は、陥没について予見可能性が無かったなどと主張して「瑕疵」があったことを否定するかもしれません。陥没の原因など諸事情は不明ですので、県側としては争うということもあり得ます。
賠償の問題は運転手の方の救出の後のことと思いますので、まずは救出されることをお祈り致します。
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