UHBはどうなるのかな

フジテレビに出しているCMをトヨタや日本生命などが差し止めて、本来それらの企業のCMが流れるはずのところがACジャパンのCMになったという報道があります。
既に買っているCM枠に自社のCMを流すのを止めたということらしいので、その分の広告料をフジテレビが返すというものではなさそうです。ですが、そういう大企業は、フジテレビに新規の番組提供を止めることが予想されますし、差止めていない企業もフジテレビにCMを出すのを止める、減らすところが出てくるでしょう。

フジテレビでCMを流すのを止めたという理由としては、フジテレビにCMが出ているだけで企業イメージの低下を招く、また、フジテレビの不祥事報道や社長会見を口実にテレビCMの広告料を減らしたい、ということが考えられます。いずれの理由にせよ、フジテレビの事業には相当のダメージがありそうです。

フジテレビの番組を放送している、ネット局の方が影響ありそうに思えます。北海道だとフジテレビのネット局はUHBです。
地方局にCMを出している地方企業も、引き続きフジテレビ系列に広告を出して良いのか判断が必要になりそうです。
地方の視聴者からすれば、フジテレビのチャンネルを観ているわけですから、そのチャンネルに流れている企業のCMはフジテレビにCMを出しているものと思われるでしょう。

フジテレビほどの体力の無い地方局は、CM枠が売れなくなり単価が下がってもやっていけるのか危ないのではないかと思います。
テレビ局など昔からある企業は、放送事業だけではなく不動産事業とか他業種の売上もあるという場合は、企業自体はすぐに倒産の危機ということにはならないでしょうけど、放送事業の従業員が余剰人員となってしまいます。

今回はフジテレビへのCMの問題となっていますけど、フジテレビにCMを出すのを止めても業績に影響は無いということが分かってきてしまったら、地上波のテレビCMそのものが企業にとって広告費をかける価値が無いのではないかということになってしまいそうです。そうなると、フジテレビの危機は、他の民放テレビ局にも及びそうです。

私はテレビを持っていないので、民放テレビ局のコンテンツは主にTVerで観ています。地方局の番組を観る機会は全くといってよいほど無いので、地元のローカル番組で何があるのか、今の人気アナウンサーは誰なのかもよく知りません。
ですが、地元局は地元の情報を取材し報道する存在としてはまだまだ貴重だと思いますので、東京のキー局に巻き込まれずに生き残って欲しいです。