札幌市の敬老パス
札幌市だけではなく、全国的に世代間対立のネタになってそうな札幌市の敬老パスの件は、報道を見ますと2023年度(令和5年度)の事業費が50億円に膨らんだことで削減が俎上に上がったようです。
札幌市の予算規模について見ますと、札幌市のホームページによると2025年度令和7年度の一般会計の当初予算案の金額は1兆2666億円とのことです。
50億円は1兆2666億円の0.4%弱です。
各項目で少しづつ削減しないと全体の支出の削減につながらないというのは分かりますので、敬老パスでもその他でも削減することを検討して実行するのは大事です。
ただ、敬老パスは世代間の対立の元になるような問題なのか、市の予算の中での割合からすると疑問です。
敬老パスは、健康寿命を延ばして、医療費等の市の負担を減らそうという目的の施策でしょう。敬老パスが健康寿命を延ばすことにつながっているのか、敬老パスの事業費をかけるだけ他の支出を減らしているのか、効果があるのか無いのか検証はしているのでしょうか。
効果があるのであれば、現状の制度を継続する方向で良いでしょうし、効果が無いというのであれば敬老パスは廃止でも良いということになりそうです。敬老パスの問題は世代間対立をするのではなく、施策として効果があるのかどうかを検証するのが必要だと考えます。
札幌市民としては、敬老パスという50億円程度の問題でマスコミが騒がされている中で、市政についてもっと大きなこと大事なことが見過ごされているのではないかと危惧します。
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